eSportsで人気の格闘ゲーム「鉄拳」シリーズの魅力とは?

1980年代から1990年代にかけて、日本ではアーケードゲームにおいて対戦型格闘ゲームが大流行を見せました。

2D対戦格闘ゲームから3D対戦格闘ゲームへと進化を遂げ、現在においても日本の人気ゲームジャンルの一つとなっています。

eSportsの世界においても、日本では対戦型格闘ゲームが盛り上がりを見せており、日本のプロゲーマーのほとんどが対戦型格闘ゲームから有名になった人ばかりです。

今回は、そんな日本で大人気の対戦型格闘ゲームの中のタイトルの一つ、「鉄拳」シリーズについて解説していきます。

コンテンツ

「鉄拳」シリーズってそもそもどんなゲームなの?

「鉄拳」シリーズは、バンダイナムコグループが販売・開発している3D対戦型格闘ゲームです。

コンシューマ版はバンダイナムコエンターテインメントが、アーケード版はバンダイナムコアミューズメントがそれぞれ担当しています。

「鉄拳」シリーズは、まずアーケードゲームとしてリリースし、後に追加要素を加えた家庭用ゲームソフトとして販売する、という形をとっています。

独自の打撃ボタンや10連コンボ、魅力的なキャラクターなど、第1作目の「鉄拳」の時点から方向性を決定づける要素は盛り込まれていました。

しかし、アーケード版が発表された当時、ゲームセンターでは3D対戦型格闘ゲームの金字塔「バーチャファイター2(セガ)」が人気を博していたため、それほどヒットすることはありませんでした。

ところが、家庭用ゲームとして移植された際に、「バーチャファイター」シリーズがセガ系のハードにしか移植されなかったのに対して、「鉄拳」シリーズはPlayStation用ソフトとして販売されました。

すると、徐々に人気が出始め、続編の「鉄拳2」では100万本セールスのメガヒットを記録しました。

第3作目となる「鉄拳3」でようやくヒットゲームとしての地位を確立し、続編の「鉄拳タッグトーナメント」と併せて3D対戦型格闘ゲームのメジャータイトルとなったのです。

今や国内だけでなく、世界中でも人気のゲームタイトルで、累計販売数は4,400万本を超えています。

さらに

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といった、2つのギネス記録を打ち立てるほどの人気っぷりです。
このように「鉄拳」シリーズは、いまや世界を代表する対戦型格闘ゲームと言っても過言ではありません。

「鉄拳」シリーズの特徴的なシステムと魅力とは?

「鉄拳」シリーズは、他の対戦型格闘ゲームにはない独自の要素を導入しています。

右パンチ・左パンチ・右キック・左キックと、それぞれのキャラクターの四肢に対応したボタンや、10連コンボや空中コンボといった独自性の強い連携技のコマンドが、「鉄拳」シリーズならではの特徴となっています。

これらの要素により、「鉄拳」シリーズは他の対戦型格闘ゲームにはない白熱のバトルを味わえる魅力が生まれているのです。

また、「鉄拳6」からは自由度の高いキャラクターカスタマイズが実装されています。

アイテムを装備すれば、釘バットや拳銃等で戦うこともできます。

そのうえ、ヒヨコやペンギンといった動物を呼び出して戦わせることも可能です。

もちろん、「鉄拳5」以降のシリーズからは見た目のカスタマイズも行えるようになっており、自分だけのスタイルで戦闘を行えるのも魅力の1つとなっています。

さらに、「鉄拳」シリーズには個性的過ぎるキャラクターが登場します。

たとえば、登場キャラクターのペットであるクマやパンダなどです。

こうした、一見するとイロモノめいたキャラクターの数々がプレイアブルキャラクターとして使用できることも、「鉄拳」シリーズの魅力です。

鉄拳シリーズはオンラインプレイも充実している

1994年に登場して以来、20年を超える長きに渡って、多くの人に愛され続けてきた「鉄拳」シリーズ。
2017年にはシリーズ最新作「鉄拳7」も発売され、さらに盛り上がりを見せたのは記憶の新しいところです。

さて、そんな人気の「鉄拳」シリーズですが、2005年発売の「鉄拳5」からはオンラインシステムも実装済みです。

これによって、家庭用ゲーム機を使っての大会も開かれるようになり、国内のみならず、海外ユーザーとの対戦も存分に楽しめるようになりました。

元々、コマンド入力からのレスポンスが速いことには定評があった「鉄拳」シリーズですが、2012年発売の「鉄拳タッグトーナメント2」ではオンラインシステムがさらに進化しました。

これによって、それまで以上に快適なオンライン対戦が楽しめるようになったのは言うまでもありません。

ちなみに「鉄拳タッグトーナメント2」のオンラインモードには、ランキングに対応したランクマッチと、ランキングとは関係のないプレイヤーマッチの2つのオンライン対戦ができるようになっています。

こうしてコンシューマ版に実装されたオンラインプレイは、アーケード版と遜色なく、初心者から上級者までが大満足の仕上がりだと言えます。

このように「鉄拳」シリーズはオフラインプレイはもちろんのこと、オンラインプレイも充実したゲームなのです。

「鉄拳」シリーズはeSportsの競技としても選ばれている!

「鉄拳」シリーズの中でも、シリーズ最新作「鉄拳7」がeSportsの競技タイトルとして選ばれることが多いです。

近年のeSportsの盛況ぶりから、日本国内においても「一般社団法人日本eスポーツ連合」という新団体が誕生しました。

その名の通り、日本国内のeSportsを盛り上げるための団体です。

その活動の一環として行われているのが、「ジャパン・eスポーツ・プロライセンス」です。
プロゲーマーの地位向上を目的として誕生したプロライセンス制度で、「鉄拳7」を含む8つのタイトルにライセンスが認定されています。

2018年の10月時点で計9名のプレイヤーが、「鉄拳7」のプロライセンスを獲得しています。

「鉄拳7」の国内大会及び世界大会で好成績を収めた者に対して、このプロライセンスは認定されます。

大会なら何でも良いというわけではなく、開発メーカーであるバンダイナムコゲームスの公式戦においての成績が重要な決め手となっています。
プロライセンス認定大会やプロのみが参加できる大会など、日本国内だけでも様々な盛り上がりを見せています。

このプロライセンス制度は、「鉄拳シリーズ」の繁栄を担う1つの要素になるかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

対戦型格闘ゲームの中でも、随一に古い歴史を持っている「鉄拳」シリーズ。

eSportsの盛り上がりに伴い、シリーズ最新作のコンシューマ版「鉄拳7」にも人気に火がついています。

この機会に是非、対戦型格闘ゲームの金字塔「鉄拳」シリーズをプレイしてみてはいかがでしょうか?

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