集大成の三重国体でVを レスリングの河野 「こつこつ結果出す」 三重

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【河野隆太(あづまフーズ)】

 新型コロナウイルスの影響で活動を休止していた三重県内のアスリートたちが今月から徐々に練習を再開している。県立朝明高校(四日市市)を練習拠点に、レスリングの男子グレコローマンスタイル最重量級で国内トップクラスの実力を維持する河野隆太(32)もその1人。2021年の三重国体優勝を最大の目標に掲げ、昨年4月にはアジア選手権に初出場を果たした。

 レスリングを始めたのは高校入学後、中学時代はバレーボール部所属だった。高校最後の2005年の岡山国体はベスト8だったが「優勝しなかったから続けられた」。「チャンピオンになるまでやってやる」と高校卒業後は青山学院大、大学卒業後は三重に戻って練習を続けた。

 自分の集大成と位置づける三重国体に専念するため、17年から菰野町に本社を置く水産加工メーカー、あづまフーズに在籍する。職場の理解を得て遠征や競技会に意欲的に参加する中で、社会人になってからなかなか破れなかったベスト4の壁を突破。18年から2年連続で天皇杯で決勝に進出して準優勝。昨年の茨城国体でも準優勝した。

 19年4月にはグレコローマンスタイル130キロ級で中国・西安で開かれたアジア選手権に初出場した。世界3位の実績を持つ選手もエントリーしており、結果は初戦負けだったが、世界の壁の厚さを肌で感じることができた。

  全日本チームの合宿に招集される機会も増えた。学生らと同じメニューをこなすのはきついと笑うが、合宿で学んだ技術やトレーニング方法を、朝明高校の後輩らにも還元したいと意欲的だ。

 地方在住、30歳過ぎの日本代表デビューに感銘を受けた人々からSNSで励まされることも。「自分の育った三重で優勝し支えてくれた人たちに感謝の気持ちを表したい。地方にいてもできることをこつこつとやっていれば結果が出せることを示したい」と話し、練習を重ねる。