新型ウイルス「第2波」へ警戒継続 県内1カ月感染確認ゼロ

©株式会社新潟日報社

 新型コロナウイルスの感染者が新潟県内で最後に確認されてから、15日で1カ月がたった。2月29日に県内初の感染者が確認されて以降、感染は広がったが、5月に入ると大幅に減っている=グラフ参照=。県は第2波、3波の到来を見据えながら、PCR検査体制などの医療体制の強化を進めており、引き続き警戒を続ける。

 県内の15日までの感染者は82人で、死者はいない。5月15日に新潟市で陽性者が1人確認されて以降、感染確認ゼロが続いている。感染者のうち81人は退院。入院しているのは1人となった。

 今のところ県内の感染状況は落ち着いているが、県は医療体制の整備を進めている。感染を調べるPCR検査センターや、感染の疑いのある人を専門的に診る「発熱外来」を各保健所管内に設置。新潟や長岡など設置済みの5カ所に加え、6月をめどに三条や新津など4カ所、8月をめどに村上や佐渡など5カ所に設けることを目指す。

 PCR検査は、国の通知に基づき、濃厚接触者は全員に実施する予定。また、佐渡島や粟島などの離島やへき地などでは、30分程度でウイルスが検出できる「抗原検査」の活用を検討している。

 政府が新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言を全面解除したことを受け、県内では、県をまたぐ移動や店舗・施設の利用自粛要請が段階的に緩和されている。

 19日からは、接待を伴う飲食店やライブハウスなどもガイドラインを順守した上での利用が可能になる。全国の往来の制限もなくなり、人の動きが今まで以上に活発になることが見込まれる。感染の再拡大に備え、県は状況に応じて四つの区分で警戒レベルを伝える独自基準を策定した。

 県健康対策課の中山均課長は「県内の感染状況は落ち着いているが、ウイルスがなくなったわけではない。手洗いの徹底やマスク着用など『新しい生活様式』を心掛けてほしい」と話した。