【コロナに負けない!現役CAのポジティブチャレンジvol.7】生け花と着付けのお稽古に邁進するCA

コロナに負けない!現役CAのポジティブチャレンジリレー

新型コロナウィルスによる外出自粛や渡航制限で、減便・運休が続く航空業界。

 

CA(客室乗務員・キャビンアテンダント)は、フライトがなくお給料が激減、自宅スタンバイ続きでいつどこにフライトになるか分からず気が休まらない、フライトに行けば感染リスクと隣り合わせ、など厳しい状況にあります。

 

そんな中、CAメディアではZOOMで現役CAのオンライン情報交換会を開催。

そこで見えてきたのは、現状を嘆いてばかりいないで、前を見て行動を起こしている強いCAのポジティブな面。

 

コロナをきっかけに自分を見つめ直したり、この状況だからこそできることに取り組む現役CAのポジティブチャレンジをリレー形式でご紹介していきます。

 

第7回目は、自粛期間中に趣味の生け花と着付けのお稽古に邁進し、日本文化に精通したCAを目指すAYAさんが登場!

 

 

日本文化に精通したCAを目指して

私は現在外資系エアラインのCAとして働いていますが、CAの仕事を始めてから、日本文化への理解を深めるために生け花のお稽古を続けています。

 

外資系CAとして働く中で、日本文化の繊細な部分の認識がまだ世界には精通していない現状を目の当たりにし、そんな繊細な日本文化を伝えるために、まずは私自身が学ばなければと思ったことがお稽古を始めたきっかけです。

 

これまでは、フライトでなかなかお稽古に参加できない日や、訓練などで練習に打ち込めない日もありました。

 

フライトがない今だからこそ、その分の遅れを取り戻し、お稽古に邁進しようという想いで、時には時間を忘れて生け花や着付けの練習に打ち込んでいます。

 

ここでは、長年続けている生け花に加え、今年から習い始めた着物の着付けへの取り組みについてご紹介させていただきます。

 

効率の良い生け方は生活のすべてに繋がる

 

  

以前私は中東ベースの外資系エアラインに勤務していました。

 

休日に日本人の先生にお稽古をしていただいていたのですが、テキストは全て英語でした。そのため、生け方や花の名前も英語で覚えることができたのが魅力です。

 

中東CA時代に仕事等で用いる言語のスキルのみならず、日本に帰国した際にも続けられる自分の新しいスキルと、生け花を通して日本文化の奥ゆかしさや知識を学ぶことができたのは、私にとってとても自信に繋がりました。

 

日本ベースの外資系エアラインCAに転職した今は、生け花発祥の地にて、季節によって四季折々の花材を生けられる環境に感謝しつつ生け花のお稽古を続けています。

 

「効率の良い生け方は生活のすべてに繋がる」という先生の言葉を胸に、スピード感と空間をうまく使えるようにということを心がけています。

 

最近では、家事にも生け花の効率化がとても役立っていると感じます。

 

効率よく、かつ丁寧に行うことは、フライト時間が決まっているCAの仕事においても大事なスキルですのでフライトが始まったらぜひ活かしていきたいと思っています。

 

機内での所作にも勉強にも繋がる着付けのお稽古

 

 

生け花を習う中で興味を持ち出したのが着付け。

今年1月から着付けのお稽古に通い始めました。

 

実は、今年の2月末にハクビ京都きもの学院が主催するきものクイーンコンテストに参加予定でしたが、コロナ禍の影響を受け中止となってしまいました。

 

予選会も通過し、身長の高い私のために母が身丈を直してくれた振袖でステージを歩くことができなかったのはとても残念ですが、着物での所作や歩き方を体得することができた点は良かったと思っています。

 

着付けのお稽古では、お教室に入るたびに先生方が素敵な所作と笑顔でお出迎え下さいます。機内でお客様をお出迎えする際にこんな所作や立ち振る舞いができたらと、着付け以外の面でもとても勉強になります。

 

次のページ:国際免許取得を目指して!自粛期間に集中してスキルアップ

 

 

国際免許取得を目指して!自粛期間に集中してスキルアップ

 

 

現在のお稽古は、生け花も着付けも週に1回ずつマスクでの参加、そして分散稽古が徹底されています。

 

この自粛期間に一生懸命打ち込んだ甲斐があり、夏には浴衣講師の資格取得と、生け花においては次の師範課程に進めそうです。

 

今年の冬には、さらにステップアップした国際免許の取得も目指し、これからもお稽古に邁進していこうと思っています。

 

 

なりたい女性像の追求

CAにもたくさん素敵な女性がいらっしゃいますが、お稽古においてもとても所作が美しく、こうなりたいと思える先輩方に出会えました。

 

美しい女性を例える言葉に「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」ということわざがありますが、お稽古を通してよりその意味を深く理解しています。

 

まだまだコロナ禍の中ではありますが、そんな中でも自身のなりたい女性像を目指していけるのは、素敵な先輩方と諦めずに挑戦する気持ちがあるからだと思っています。

 

アフターコロナに向けて

自粛中のお稽古を通して、フライトが始まったら外国人クルーや世界中のお客様に共有できる日本文化の知識が増え、次にお仕事をするのが楽しみになりました。

 

まだまだマスク着用や気持ちの晴れない日もありますが、逆に今だからやってみたいことに挑戦してみるのも良いきっかけになるかも知れません。皆様の強い気持ちでコロナ禍を乗り越えていきましょう。

 

 

© シーエーメディアエージェンシー/ハニーコミュニケーションズ