団地リノベーションの費用相場は?賃貸でもできる?

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住環境が良く安価な物件をお探しの方は、団地を検討してみてはいかがでしょう。現存する団地は築年数が古い物件が多いものの、リノベーションできれいに生まれ変わらせることができます。今回は、団地リノベーションのメリットや費用相場など、さまざまな情報をご紹介します。

団地リノベーションのメリットとデメリット

団地リノベーションには多数のメリットがあります。一方で、団地ならではの注意点もあるため、よく検討してから購入するのがおすすめです。ここでは、団地リノベーションのメリット・デメリットをご紹介します。

団地とマンションの違い

団地とマンションに、はっきりとした定義は存在しません。ただし、一般的にマンションは3階建て以上の大規模な共同住宅、団地は公営住宅やUR賃貸住宅などを指すときに使われています。厳密にいえば、団地とは住居ではなく土地を表す用語です。大きな土地のなかに計画的に立てられた集合住宅や一戸建ての総称として、団地いう用語が使われています。

自治体が運営している物件が多いためか、団地の周辺には公共施設や病院、学校などがそろっているケースが多く見られます。家賃は周辺相場に比べて安く、入居できる収入に制限が設けられているところもあるようです。

比較して、マンションは物件の価格が高くなる傾向にあります。鉄筋コンクリート造、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート造であり、耐火構造を備えています。管理が適切に行われているマンションなら、共同部分の整備が行き届いており、防犯面でも安心感がある点が魅力です。

団地リノベーションのメリット・デメリット

団地リノベーションには、どういったメリット・デメリットがあるのでしょうか。それぞれを比較してみましょう。

【メリット1】購入価格が安い

団地リノベーションのメリットは、周辺の中古マンションと比べても安価で入手できる点です。購入価格を抑えられる分、内装工事に費用を割いて、室内の快適性を追求することも可能です。

【メリット2】住みよい環境が多い

団地がたくさん建てられ始めたのは昭和30年代からのことです。そのため団地には古い物件が多いものの、周辺には緑があふれ、敷地面積も広くとられています。団地内に公園が設けられていることもあるため、子育て世帯には魅力的な環境といえるのではないでしょうか。

【メリット3】壁式構造の物件が多い

集合住宅の構造には、壁で建物を支える「壁式構造」と柱や梁などで刺させる「ラーメン構造」があります。壁式構造のほうが地震に強いとされており、耐震性が高いのがメリットです。団地は壁式構造を採用しているところが多いため、耐震性が気になる方にも選択肢が豊富です。

【デメリット1】リノベーションの自由度が低いことがある

壁式構造の団地の場合、壁を取り払って間取りを変更するリノベーションが難しくなります。また、配管が壁に埋め込まれている場合は水回りの工事も困難になります。自由度の高いリノベーションをご希望の場合は、壁式構造の団地は向いていないかもしれません。

【デメリット2】ご近所付き合い

団地には昔から住んでいる方々も多く、住民同士の交流もさかんに行われています。人によっては、団地ならではのご近所付き合いがわずらわしく感じられることもあるでしょう。

【デメリット3】外観が古い

購入したお部屋をきれいにリフォームしても、団地の外観だけは古いままです。建物の外観が気になる場合、古い団地は避けたほうが良いでしょう。

よくある失敗・注意すること

団地は古い物件が多いため、防音や設備面でのトラブルが起こりがちです。住み始めてからの生活をよくイメージして、購入を検討しましょう。

騒音が問題になる

団地リノベーションでよくある失敗は、騒音問題です。リノベーション工事中の騒音は、思った以上に周りに響くと感じた方が多いようです。住んだあとの音漏れも気になる方が多いため、防音性を高めるリノベーションを検討したほうが良いかもしれません。

エレベーターなしの物件が多い

団地は古い物件が多いため、エレベーターがついていないものも多く見られます。最初は大丈夫だと思っていても、長く住んでいると不便に感じるタイミングが増えてくるかもしれません。4階以上に住む場合は、とくにしっかりと検討しておくのがおすすめです。

また、エレベーターがない団地の高層階を選ぶと、引っ越し費用が高くなる可能性があります。引っ越し作業の負担が増え、時間も長くかかってしまうためです。思いがけず初期費用がかさんでしまうこともあるため注意しましょう。

団地リノベーションは賃貸やDIYでもできる?

通常、リノベーション可能なのは購入した物件のみというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。現在は賃貸でもリノベーションできる物件が増えています。

団地はどうやって購入するのか?

団地は全国各地に購入可能な物件が存在します。販売されているものの多くは、UR都市機構の物件です。UR都市機構とは、公的な住宅を貸し出している独立行政法人のことです。昔ながらの団地のほか、築年数の浅い集合住宅も取り扱っています。賃貸の場合、入居時には礼金や仲介手数料がいらないため、初期費用を抑えやすいのがメリットです。

また最近では、団地への入居を促進する「団地再生プロジェクト」が広がっています。UR都市機構や住宅供給公社、各種民間企業などが提携し、住みよい団地を提供するプロジェクトです。周辺の住環境はもちろん、建物自体をリノベーションして快適な住まいを作りあげている団地も多く、住まいの選択肢が幅広くなりました。

賃貸でもできる?

最近では賃貸でもリノベーション可能な物件が増えています。団地の場合も同様に、賃貸でありながら自由にリノベーションできるお部屋が多数存在します。

リノベーション可能な賃貸物件のメリット

セルフリノベーション可能な賃貸物件のメリットは、一般的なマンションと比較して家賃が安めなことです。なかには、改装費用を一部だけ負担してもらえるところや、工事中の家賃が無料になるところもあります。

リノベーション可能な賃貸物件のデメリット

賃貸でリノベーション可能な物件は、築年数が古いところが多く見られます。思った以上に劣化が進んでおり、リノベーション費用がかさんでしまうことがある点に注意しましょう。また、集合住宅のリノベーションは、一戸建てと比べて制限があるのが一般的です。基本的に、団地の共有部分は勝手に手を加えることはできません。物件の規約を確認し、リノベーションの許可を得るのも大切です。

DIYでもできる?

ご自宅のリノベーションではDIYでもできる部分がたくさんあります。DIYのメリットは、業者に頼むよりも安価でリノベーションができることです。

賃貸の場合

たいていの賃貸物件には、原状回復義務があります。退去の際は、入居時と同じような状態に戻さなければいけません。入居者の責任による傷や破損などは、敷金から費用を出して修繕します。

ただ、UR都市機構のDIY住宅のように、原状回復義務が免除される物件も存在します。退去時のことを気にせず改装できるため、自由に室内を変えられるのが魅力です。また、URのDIY住宅は、工事期間中3カ月間の家賃が無料になります。工事中も二重に家賃を支払う必要がないため、リーズナブルにリノベーションが行えます。

DIYリノベーションの注意点

DIYリノベーションにはメリットが豊富な一方、プロに頼む場合と比べて制限が多いのも事実です。とくに間取りの変更や給排水管の工事などは、プロの業者に任せましょう。

・間取りの変更

ご家庭によって生活動線は異なり、適した間取りも変わってきます。リノベーションするなら、自由に間取りを変更したいとお考えの方も多いのではないでしょうか。間取りを変更する場合、間仕切り壁を取り払う必要があります。壁を安全かつきれいに外すのは、慣れない方にとっては難しい作業です。また、構造上の問題で勝手に壊してはいけない壁もあります。自己判断でDIYしないように注意しましょう。

・電気、ガス、水道にかかわる工事

電気の配線やガス管、水道管などの工事は、専門業者による工事が必要です。知識のない方が勝手にいじってしまうと、思わぬトラブルが発生することも。こういった部分の工事だけでも専門業者へ依頼しましょう。

団地リノベーションの費用相場は?

団地リノベーションの費用は、さまざまな条件によって変動します。ここでは一般的な費用相場をパターン別にご紹介します。ぜひ団地リノベーションの参考にしてみてください。

購入&リノベ

団地を購入し、併せてリノベーションすると、団地の物件購入費+リノベーション費用が発生します。首都圏で70㎡の団地を購入してフルリノベーションすると、総額は2000万円以上になるといわれています。同じエリアの中古マンションなら3000万円から、新築マンションなら7000万円ほどになるとされているため、安くマイホームを手に入れるなら団地リノベがおすすめです。

物件購入費

物件の購入費用はエリアや築年数、広さなど、さまざまな条件によって左右されます。もちろん、首都圏であっても1000万円以下で購入できる団地もあります。地方であれば500万円以下でも幅広い選択肢があるでしょう。また、物件を購入すると各種税金や維持費などもかかります。どこにどういったお金がかかるのか、調べておきましょう。

リノベーション費用

フルリノベーションの費用は、物件の広さや設備のグレードによって変わります。例えば70㎡のお部屋の場合、スタンダードクラスの設備を使用すると約700万~840万円前後でフルリフォーム可能です。50㎡ほどの物件であれば、約500万~600万円前後で済むでしょう。もちろん、部分的なリフォームのみであれば、より費用を抑えられます。詳しい金額を知りたいときは、リノベーション会社にて見積もりを出してみましょう。