【MLB】海外アマチュアFAの契約解禁が1月に延期へ

 MLBの海外アマチュアFAの契約解禁日といえば毎年7月2日だが、2020年から2021年にかけての契約期間については、その開始日が来年の1月15日まで延期されることが正式に決まったとベースボール・アメリカのJ.J.クーパーが報じている。

 3月末にオーナーたちと選手会との間に結ばれた協定では、国内ドラフトの契約金に関しては10万ドルを超える部分の支払いを2021年、2022年に先延ばしできることを取り決めていたが、海外アマチュアFAの契約金に関するこういった対応策は盛り込まれていなかった。そのため、海外アマチュアFAの契約期間の開始の延期が行われる可能性が高いと考えられていたのだが、それがようやく正式に決定されたことになる。

大谷翔平も海外アマチュアFAとしてエンゼルスに入団している

 また、2020年から2021年にかけての契約期間だけでなく、2021年から2022年にかけての契約期間の開始日も、2022年の1月15日にずれ込む可能性が高いようだ。

 2019年から2020年にかけての契約期間は現地6月15日に終了する予定であったが、それを10月15日まで延期している。とはいえ、現時点ではトランザクションが凍結されており、どこのチームも新たな海外アマチュア選手と契約することは不可能である。10月15日以降から2021年の1月15日までの間は、海外アマチュアFAの契約が全く行えないことになる。

 将来有望な海外アマチュアFA選手のほとんどは、毎年契約解禁日当日の7月2日にMLB球団と契約する。大半が10代と若い彼らにとっては、たとえ半年程度といえども、プロ入りを待たなければならない現実にはやるせない気持ちになっていることだろう。

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