坪根悠仁☆“朝ドラ”で俳優デビューの期待の新星!

2018年の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で“フォトジェニック賞”と“明色美顔ボーイ賞”をダブル受賞した坪根悠仁。そんな彼が連続テレビ小説「エール」(NHK総合ほか)で念願の俳優デビューを飾る。窪田正孝演じる作曲家・古山裕一が契約しているコロンブスレコードのオーディションに参加する新人歌手役で初めての演技に挑んだ感想や、撮影裏話、フレッシュな素顔にも迫った。

――「エール」に出演が決まった時の率直な感想を教えてください。

「聞いた瞬間、まずは信じられなかったんです。正直、オーディションを受けさせていただいた時は落ちたかなと思っていて。だから、“…えっ、僕が!?”って。それと同時に、やっぱり憧れの朝ドラということで緊張とプレッシャーが一気にのしかかってきて…。でもうれしい気持ちはもちろん、選んでいただいてありがたいっていう気持ちが一番大きかったです」

――坪根さんが演じるのは、コロンブスレコードのオーディションに参加する新人歌手・寅田熊次郎。台本を読んで、どのように役を捉えましたか?

「率直な感想は、“うわ、めちゃくちゃ憎たらしい性格だな~”って思いました(笑)。熊次郎って自信満々で生意気な態度だし、敵なしというか失敗の経験がないまま生きてきた人なんだろうなって感じて。僕の中にはない性格だったので、“うまくできるかな”っていうのは不安でした。だから、人物像をつかむために、いつも以上に人間観察をするようにしていました」

――現場では監督からどんな指示やアドバイスがありましたか?

「監督に一度お芝居を見ていただいた時、『まだ全然いける。熊次郎は自信家だから、もっと自信を持って大丈夫だよ』とご指導いただきました」

――緊張はしませんでしたか?

「すごくしました…! 初めての本格的なお芝居でしたし、やっぱり現場は独特の空気感がありました。しかもこれまでテレビで拝見していた方々を目の前にすると…もう緊張感がやばかったですね(笑)。緊張ばかりしていてもダメだと思うようにしていましたけど、若干顔や体に出てしまっていたかと…」

――緊張をほぐすようなことは何かされていましたか?

「もうとにかくほかの演者さんの足を引っ張らないように、ということだけを考えていました。共演者の方々とお話しようと思っていたのに、いざとなったら全然できなくて…。でも撮影期間の後半に差し掛かった頃、窪田(正孝)さんから『役、合ってるね』というお言葉をいただいたんです。その一言で緊張が一気にほぐれて、それからは少しお話もできるようになりました」

――出来上がった映像はご覧になりましたか?

「まだ見ていないんです。大丈夫かなっていう不安はありますが、最終的には自分なりにしっかり生意気な感じが出せたと思うし、インパクトを与えられたらいいなと思います。見るのが楽しみです!」

――それにしても朝ドラで俳優デビュー。とても素晴らしい船出となりそうですが、もちろんご家族にも報告されたんですよね。

「出演が決まったことは最初に両親に伝えました。でも出演情報の解禁日は言っていなかったので、朝早くにネットニュースで記事を見た親から、僕が寝ている間にメールが来ていました(笑)。あと僕のおばあちゃんは朝ドラが大好きで、小さい頃は一緒に見ていたんです。そんなおばあちゃんにサプライズをしたくて、出演が決まったことも伝えていなかったので、情報が解禁されてすぐに電話して伝えたら、すごく喜んで、『絶対見るね』って言ってくれたので、うれしかったですね。両親とおばあちゃんに、少しは孝行ができたかなと思っています。本当は僕の登場回の放送もおばあちゃんと一緒に見られたらベストだろうけど、恥ずかしくて一緒に見られないかもしれないです(笑)」

――お芝居の経験としては、やっぱり得たものがありましたか?

「はい! 実際に一緒にお芝居をさせていただいて、演技ではなくて、本当に会話をしている感じですごく伝わってきて、“あぁ、これが俳優というものなんだな”というのを実感しました。ほかの演者さんのお芝居も拝見させていただく機会もありましたし、本当にいい勉強になったので、どんどん吸収していきたいです」

――では、坪根さんご自身のことも教えていただこうと思います。まずは、自己分析すると、どんな性格ですか?

「熊次郎で知ってくださった方は、“生意気で嫌なヤツ”というイメージを抱くかもしれませんし、そう見えたということはすごくうれしいですが、実際の僕は役とは正反対で、自分で言ってしまいますが、明るくて素直で、いつも笑顔を絶やさない人だと思っています(笑)。友達からは、優しいけどアホ、って言われます(笑)」

――真逆だと思って見ればいいですね?(笑)。

「はい! 最近、時々インスタライブをしているんですが、本当に素の自分でやっているので、見に来てくださったらきっと熊次郎とのギャップに驚くと思います(笑)」

――では、趣味を教えてください。

「料理は大好きです。小さい頃からよく作っていました。親が仕事で帰りが遅い時に、『ごめん、先に作って食べててね』って言われて。兄がいるんですが、全く料理をしないので、最初は僕が仕方なくやっていたんですけど、だんだん楽しくなってきて。…と言っても、そんなに凝った料理はしないんです。“ザ・適当”。それが坪根流、って感じです(笑)」

――得意料理は?

「得意な分野がないんですが、もし友達とかに出すとなったら、カルボナーラリゾット。ごはんに牛乳、チーズ、コンソメさえあれば作れます。全部入れるだけなのに、見た目はおしゃれです!(笑)。とにかく簡単で、すぐできて、おいしいが一番ですよね」

――特技はありますか?

「特技というより趣味程度にはなりますが、弾き語りです。中学時代にバンドを組んでエレキギターをやって、高校生になってアコースティックギターを買ったんですが、自分の中ではいまいちうまくいかなくて。卒業後、音楽の専門学校に入って、ずっとちゃんと習いたかったボーカルをやり始めたら、知ることも得るものもたくさんあって、そこから弾き語りがすごく楽しくなってきたんです」

――今、練習している曲はありますか?

「瑛人さんの『香水』です。最近すごくはやっている曲で、聴いてみたら、“あ、とってもすてきだな!”と思って、今練習しているんですけど、なかなか難しいです。いつかどこかで披露できたらいいですね」

――ちなみに、「エール」では歌うシーンもあったんですよね?

「1コーラスだけですが、ありました。今まで自分が普段歌ったり、学校で習ったりしてきた歌い方って、やっぱり現代風なんですよね。でも劇中で歌うのは昭和の曲で、その違いがすごく難しくて。習ってきた技術も生かしながら、YouTubeなどでいろいろな昭和の曲を探して聴いて、勉強しました」

――今後の目標を教えてください。

「今後はとにかくいろいろな役をやりたいです! 一番難しいように感じますが、平凡な人の役や、すごく明るくて熱い人もいいですし、サイコパスもやってみたいですし…。でも中途半端は嫌なので、坪根悠仁って〇〇な役者、という定まったイメージではなく、どんな役をやっても気持ちが伝わるよね、って言われるようになりたいです」

――今はお芝居のレッスンもされているんですよね。

「はい。でもステイホーム中はレッスンができない状況だったので、今だからこそ本や映画にたくさん触れて勉強しておきたいと思いました。読書は、中学時代はしていましたが、高校生になってから全然読まなくなってしまって。役者の勉強のためにもまた読んでみようと思って最初に買ったのが樹木希林さんの『120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ』。読み終わった時に、なんとも言えないすごい気持ちになって…。本ってやっぱりいいな、また読み始めよう、って思いました。漫画も読みますし、小説も、“ベストセラー”とか“〇〇賞受賞”って書いてある作品から手をつけていこうかなと思っています」

――目標にしている役者さんはいますか?

「賀来賢人さんは憧れの存在です。ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系)を拝見し、賀来さんのお芝居にとても魅了されて、賀来さんのことをもっと知りたいと思い、最近ですと映画『AI崩壊』など、いろいろな出演作品を見させていただいているところです。賀来さんってシリアスな役もできるし、笑いも届けられる。そこにすごくひかれますし、ギャップがいいですよね。僕も三枚目というか、笑いも届けられるような役者になっていきたいと思うようになりました」

――最近、20歳になったということで、どんな20代にしたいですか?

「えーと…考えたことがなかったというか、いまだに自分が20歳っていうのが信じられないんです(笑)」

――なったばかりですもんね。では、20代は大人のイメージですか?

「いえ、僕の中ではまだですね。30代から大人かなって。だから、20代はがむしゃらに全力で取り組んでいきたいです。苦手なことにも挑戦していきたいです」

――…ということは、苦手なことがあるんですね?(笑)。

「苦手…というわけではないかもしれませんが、運動をしてこなかったので、バリバリ運動してみたいですね」

――スポーツをする役やアクションの作品も来るかもしれないですよね。

「アクション、憧れなんです! 仮面ライダーが小さい頃から好きで、当時は演者さんがそのままアクションもやっていると思っていたけど、そうじゃないと知ってからは、スーツアクターの方ってすごくかっこいいなーって。それをきっかけにアクション映画も見るようになりましたし、できるか分からないですけど…挑戦してみたいです!」

【番組情報】

連続テレビ小説「エール」__
__NHK総合 月~土曜 午前8:00~8:15ほか
NHK BSプレミアム・BS4K 月~土曜 午前7:30~7:45ほか
※土曜は1週間の振り返り。

安定した作曲家生活を送るようになった裕一(窪田正孝)は、廿日市(古田新太)からオーディションで発掘する新人歌手のデビュー曲の作曲を依頼される。裕一は、いまだ歌手デビューできていない久志(山崎育三郎)にオーディションへの応募を勧める。一方、かつて音(二階堂ふみ)に歌を教えていた御手洗(古川雄大)も豊橋から上京。2人は、一つの合格枠をめぐってライバル心を燃やす。そしていよいよ熊次郎(坪根)も参加するオーディション当日!

【プレゼント】

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ハガキでの応募方法は「TVガイド」6月26日号(P98)をご覧ください。
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取材・文/四戸咲子 撮影/尾崎篤志 衣装協力/VANQUISH

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