【獣害対策最前線】第25回 電気柵って危険?(1)

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日野郡鳥獣被害対策協議会
実施隊チーフ 木下卓也

今回は、「そもそも電気柵って危険じゃないの?」という質問にお答えしていきます。
「電気柵の電圧は、3,000ボルト以上あるかチェックをしてください」とよくお話しします。この「3,000ボルトって、家庭用電源でも100ボルトでしょ?その30倍もあるなら、危険じゃないの?」と思われる方は、たくさんいると思います。では、市販の電気柵が安全な理由とは?
端的にお答えするなら、「電気柵の電線に、電気が流れている時間が一瞬だけだから」です。機種によって差はありますが、電線にはずっと絶え間なく電気が流れているわけではありません。約1秒間隔で流れており、電気が流れるのは約0.0001秒という一瞬だけです。小さな面積を囲う電気柵では8,000ボルトくらいの出力が出ることもありますが、この電気柵に触れても、痛みが生じるだけで、死に直結することはありません。ちなみにドアノブに触れる時にパチッと痛みを覚える静電気、これがだいたい3,000ボルト以上と言われています。静電気も一瞬なので死ぬことはありません。この原理と同様だと理解していただくのが早いかと思います。
また、1秒以上の間隔で電気が流れているので、触れてしまってもすぐに放すことができます。感電して動けなくなるということもありませんので、大丈夫です。
ただし、ペースメーカーなどの機器を装着されている方は、機器に影響を及ぼす可能性があるので触れないように注意して下さい。