田布施町長「畳部屋異動」を謝罪 職員の業務評価「0点」撤回

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内部告発をした職員を1人だけの畳部屋に異動させた一連の問題で謝罪する東町長=右端(撮影・山下悟史)

 固定資産税の徴収ミスを内部告発した職員を1人だけの畳部屋に異動させた山口県田布施町の東浩二町長は17日、町役場で記者会見を開き、不適切な異動だったと謝罪した。職員を複数人が働く部屋に異動させることや「成果なし」の0点とした過去の業務評価を撤回したことを明らかにした。

 東町長は「全国的な問題となり町民のみなさまにご迷惑をおかけして申し訳ない。パワハラで人事をしたつもりはなかったが、本人への配慮ができていなかった」と陳謝。勤務場所を公民館の畳部屋から複数人が働く場所に移すと述べた。

 職員は2年前の税務課勤務時代、相続時の手続きミスによる固定資産税の誤徴収を発見。上司に報告したが対応しなかったため、町議たちに告発した。その2018年度の業務評価は最低の0点。この2年で3回異動となっている。

 会見に同席した川添俊樹副町長は過去に評価0点はこの職員以外にいないと説明。税務課時代の勤務状況を再調査し、当時の上司だった税務課長の評価が適正でなかったと結論付けた。川添副町長は「名誉を傷つけ申し訳ない」と謝った。

 東町長はまた、町に殺到する苦情電話への応答で「上司の指示を聞かない」などと答えていたことを本人に謝ったと報告。「いじめという表現が適切かは分からないが結果的にそこにつながったと反省している」と述べた。

 また、町外部に弁護士の相談窓口を設け、内部通報しやすい仕組みづくりを進める考えを示した。「不適切」な異動に関する自身の処分については「町議会の第三者委員会の判断を待ちたい」と述べた。

 告発した職員は「納得できない部分はあるが、一定の名誉回復があった。新しい環境で気持ちを切り替え仕事に励みたい。全国各地、遠方からも激励があった。みなさんにありがとうと言いたい」と話している。