【新型コロナ】海水浴場中止、海岸の安全対策を要望 神奈川・大磯町議会が意見書

今夏の開設を断念した大磯海水浴場=5月26日、大磯町

 新型コロナウイルスの感染拡大で今夏の大磯海水浴場(神奈川県大磯町大磯)の開設が中止となったことを受け、同町議会は17日の第2回定例会本会議で、海岸の安全対策の徹底を県に求める意見書を賛成多数で可決した。

 意見書は、海水浴場が開設中止となっても海岸に多くの観光客らが訪れる可能性があると指摘し、海岸でのマナーの低下を懸念。感染予防策を来訪者に呼び掛けるほか、水難事故防止のため警備員やライフセーバーの配置、バーベキューや花火などのごみの不法投棄への対策を講ずるよう県に要請している。

 県はライフセーバーによるパトロールを実施する方針だが、提出者の清田文雄氏(無所属)は「あくまでも巡視で常駐ではない。(パトロールで)ある程度の安全策は達成されるが、マナーの問題などまだ多くの課題が残っている」と指摘した。

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