【速報】自民党支持率が回復?!次の首相にふさわしいのは一体誰だ!?2020年6月電話・ネット意識調査

選挙ドットコムでは、6月13日(土)、14日(日)に日本国内の18歳以上の方を対象としたハイブリッド調査(電話調査とインターネット調査を同じ設問で同時に行う方式)による全国意識調査を実施しました。

「選挙ドットコムちゃんねる」でもゲストにJX通信社の米重克洋さんをお招きし、今回の調査について解説をしていただきました。 励みになりますので、ぜひチャンネル登録お願いします!

【政党支持率】自民党と支持なし層がやや増加

普段支持している政党について質問をしたところ、上記の表の通りの結果となりました。電話調査・ネット調査ともに「支持政党がない」という回答の次に「自民党」支持層が多い結果となっています。

6月の政党支持率の動向で特徴的なのは、前月の調査と比べて自民党と支持なしの割合が電話調査・ネット調査ともに増加に転じていることです。自民・支持なしの他に電話調査では立憲、国民、社民の支持率がやや上がった一方で、ネット調査では自民・支持なしの以外で支持率を上げた政党はありませんでした。

6月内閣支持率「不支持」が全体の半数を超える

内閣支持率は前月の調査と比べて「支持」の割合(強く支持する、どちらかと言えば支持するの合計)はほぼ横ばいの25.0%です。
一方で「不支持」の割合(全く支持しない、どちらかと言えば支持しないの合計)はともに増加し、選挙ドットコムが定例意識調査を開始してから初めて全体の半数を超える結果となりました。
(※電話調査とネット調査の合算値。両者は調査方法が異なるため参考として)

ネット調査で「内閣支持」が増加、電話調査で減少。「内閣不支持」はネット・電話ともに増加

ネット調査の内閣支持の割合は19.7%で、5月調査の16.9%から2.8ポイントの増加です。内閣不支持の割合もやや増加して51.9%ととなり5月調査の50.5%から1.4ポイントの増加です。なお、どちらとも言えないという回答が減少して今回の調査では28.4%ととなりました(前回は32.6%)。

電話調査の内閣支持の割合は30.0%で5月調査の32.5%から2.5ポイント減少しています。一方、内閣不支持の割合は50.6%となり前回の47.1%から3.5ポイント増加しています。なお、どちらとも言えないという回答はネット調査と同様に減少し今回は19.4%となりました。

次期衆院選の比例投票先 前月から投票先未定層が減少、各党の割合に動き

「次期衆議院選挙において、あなたは、比例区では、どの政党に投票したいと思いますか」と次の衆院選での比例投票先意向を聞いた結果が上の図です。

電話調査・ネット調査でともに「わからない」という選択肢以外で最も多かった投票先の回答は「自民党」で前月の調査と比べて電話で3.9ポイント、ネットで2.7ポイント増加しました。
自民党以外に電話調査・ネット調査が同じ動きを示しているのは、立憲が電話で1.9ポイント、ネットで0.6ポイント、国民が電話で0.9ポイント、ネットで0.1ポイント、れいわが電話で1.0ポイント、ネットで0.9ポイント、それぞれ増加しています。
一方で維新は電話で2.7ポイント、ネットで0.4ポイント、社民は電話で0.4ポイント、ネットで0.2ポイント、それぞれ前月から減少しています。

次の首相にふさわしいのは誰…?

今回の調査では「次の首相にふさわしいと思う人物をお答えください」と次の総理大臣候補についても聞きました。
今回は選択肢として、安倍晋三氏・菅義偉氏・石破茂氏・岸田文雄氏・河野太郎氏・野田聖子氏・西村康稔氏・小泉進次郎氏・枝野幸男氏・志位和夫氏・小池百合子氏・吉村洋文氏を提示しました。上の図が調査の結果です。

電話調査で最も多かった回答は石破茂氏で全体の29.6%となり、安倍晋三氏が18.4%、小泉進次郎氏が9.4%と続きます。ネット調査で最も多かった回答は吉村洋文氏で全体の18.2%となり、石破茂氏が17.5%、安倍晋三氏が15.4%と続きました。

選挙ドットコムでは今回の調査と同様の手法で11月9・10日に行った調査でも次の首相候補について質問しています。11月の電話調査では回答の多かった順に石破茂氏、安倍晋三氏、小泉進次郎氏で、ネット調査で回答の多かった順に安倍晋三氏、小泉進次郎氏、石破茂氏という結果で、電話・ネットともに上位3名で回答全体の7割を占めていました。

11月の調査では野党の国会議員・首長を選択肢として提示していないため今回の結果との単純比較はできませんが、今回の電話調査ではやや石破茂氏が支持を伸ばしている一方で、ネット調査では吉村洋文氏がこれまでの次期首相候補として目される顔ぶれの中に食い込んでいるとみることもできます。

第2次補正予算への期待感には電話とネットで違いが

12日に成立した新型コロナウイルス感染症対策を盛り込んだ2020年度第2次補正予算への期待感について聞いた結果が上の図です。
電話調査では期待できる・やや期待できるの合計は41.9%、期待できない・やや期待できないの合計は44.8%で期待できないという回答が若干多い結果でした。一方ネット調査ではそれぞれ期待できる:21.9%、期待できない:56.0%でネット調査では期待できないという回答が多い結果となりました。

【ネット上の誹謗中傷と規制】電話・ネットともに「規制すべき」が多数

「女子プロレスラーの木村花さんの訃報においてSNS上での誹謗中傷が注目され、書き込み規制をかけるべきという声もあがっています。規制案では罰則の強化、発信者情報の開示などが提案されていますが、あなたは規制についてどう考えますか?」と聞いた結果が上の図です。
ネット調査・電話調査ともに「ネットへの書き込みは規制すべき」「どちらかと言うと、ネットへの書き込みは規制すべき」という回答が全体の7割前後となりました。ネット調査では電話調査よりも若干「規制すべき」という回答が少ない結果となっています。

【ネット投票・電子投票の導入】電話では「現行の投票方法」、ネットでは「ネット投票」が多数

投票方法に関して、ネット上で投票できる「ネット投票」や投票所でタブレット等を利用する「電子投票」の導入について聞いた結果が上の図です。
ネット調査で最も多かった回答は「インターネット上で投票できる『ネット投票』」という選択肢で全体の54.6%、一方電話調査で最も多かった回答は「現状のまま、投票所で紙に記入する『現行の投票方法』」という選択肢で全体の43.7%でした。「ネット投票」が電話調査では最も少なく、「現行の投票方法」がネット調査では最も少ないという電話とネットの違いが鮮明に表れた項目となりました。

ネット調査と電話調査の回答者に占める年代別割合について

調査の回答者の年代別の割合は上記のグラフの通りです。ネット調査では、回答者の7割近くを40歳代以下で占めており、比較的若い年代層の意識を抽出しています。また、電話調査では、回答者の7割以上を50歳以上で占めており、比較的高い年齢層の意識を抽出しています。

参考として昨年の7月に行われた第25回参議院議員通常選挙の投票者に占める年代別の割合も掲載しました。50代以上の投票者が7割近くを占めており、現段階では電話調査の方が投票者に近いサンプリングとなっています。

しかし、電話調査だけでは40代以下のサンプルをなかなか獲得することができません。選挙ドットコムのハイブリッド調査ではネット調査も同時に行うことにより、電話調査だけでは見えてこない若い世代の意識も抽出するように心がけています。

調査概要:調査は令和2年6月13日(土)と14日(日)に実施。日本国内の18歳以上の方を調査対象とし、有効回答数は電話調査(JX通信社との共同実施)で1,048件、インターネット調査(Gunosyリサーチを使用)で1,000件を取得。電話調査は無作為に電話番号を発生させるRDD方式をオートコールで実施。ネット調査ではスマートフォンアプリのダウンロードユーザーを対象にしたアンケートツールにより実施。各数値は小数第2位以下を四捨五入。

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