泥んこで米作り学ぶ 川棚小5年生が田植え

田植えをする児童=川棚町下組郷

 長崎県東彼川棚町立川棚小(溝川浩校長、369人)の5年生64人が12日、同町下組郷の水田で田植え体験に取り組み、米作りの苦労を学んだ。
 総合的な学習の授業で毎年、同町の農業、福尾清次さん(68)の水田を借りて実施している。
 福尾さん夫妻やJAながさき県央川棚支店の職員らが指導。児童らは慣れない泥の感触にはしゃいだり、尻もちをついて泥んこになったりしながら約2時間かけて、約700平方メートルの水田に苗を植えた。PTAの保護者らも手伝った。
 稲は福尾さんが育て、児童が秋に収穫。年末に校内で餅つきをする。島希彩さん(10)は「お米を育てるために一つずつ植える大変さが分かったので、これからは感謝しておいしく食べたい」と話していた。

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