長崎・クルーズ船集団感染の医療費 3170万円 国と市で負担に

コスタ・アトランチカ

 長崎市は17日、新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船コスタ・アトランチカの乗組員の行政検査と入院に要する医療費は計約3170万円(概算)で、感染症法に基づいて国と市で負担すると明らかにした。市の負担は約1千万円になる見込み。
 市地域保健課によると、医療費の内訳は行政検査が630件で約1170万円、現在入院中の患者を含む入院費が約2千万円。このうち行政検査の半額、入院費の4分の1を市が負担する。乗組員が帰国する際に実施したPCR検査費は船会社が負担するため含まない。市は今後、国に地元負担軽減などを求めていく方針。
 定例長崎市議会一般質問で平野剛議員(令和長崎)の質問に田邊洋市民健康部長が答えた。


© 株式会社長崎新聞社