<川口いじめ>絶望…虚偽疑い答弁を市議会が精査せず 元生徒「取り上げた市議には感謝」母「許されない」

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川口市役所=川口市青木

 埼玉県川口市の中学校でいじめに遭い不登校になったとして男子元生徒(17)が市を訴えている訴訟を巡り、川口市議会が市教委の答弁の検証要請を否決した問題で、元生徒の母親の森田志歩さんが代表を務める市民団体「プロテクト・チルドレン」は17日、「議会に検証と実効性ある行動を求める」と陳情書を提出した。

 市議会では11日、木岡崇市議の一般質問に市教委が「直接、元生徒本人の事情の聞き取りができたことはない」と答弁したことに、同市議が虚偽答弁があるとして議会の精査・検証を要請。4時間近く空転した後、議会運営委員会で否決された。

 提出された陳情書は「虚偽答弁が疑われたものであり、市議会でしっかり精査することが当然。責務を放棄することは許されない」と、議会に検証と実効性ある行動を求めた。陳情書には虚偽を裏付ける証拠書類として文科省と県教委が作成した記録なども添付された。

 森田さんは「教育に携わる人が被害生徒の問題で虚偽答弁は、あってはならないことだと思う」、元生徒は「うその答弁には絶望した。市議が取り上げてくれたことには感謝している」と話した。