メジャーリーグ機構は7月19日開幕の60試合制を提案

ESPNのバスター・オルニーによると、メジャーリーグ機構は日本時間6月18日、メジャーリーグ選手会に対して100%の日割り給与による60試合制でのシーズン開催を提案した。まだ両者は合意に達していないものの、今回の提案の基本的な枠組みはメジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーと選手会のトニー・クラーク専務理事は話し合いのなかで作成されたものであり、2020年シーズンの開催に向けて大きく前進したと見られている。

今回の提案は、7月19日(現地時間)に開幕し、10日間のオフを設けて60試合制のシーズンを開催するというものだ。選手会はより多くの試合を開催することを求めており、関係者のあいだでは最終的に65試合前後で合意することになるという見方が強い。

また、今回の提案のなかには、選手会が異議申し立てを行う権利を放棄すること、ポストシーズン出場枠を10球団から16球団へ拡大すること(2020年と2021年の2年間)、ナ・リーグでも指名打者制を導入すること(同じく2年間)などが盛り込まれているという。

さらに、無観客開催の場合でもポストシーズンの分配金として2500万ドルを選手会に支払うこと、前払いしている1億7000万ドルのサラリーのうち過払い金などの3300万ドルについて返金を求めないこと、社会正義のための共同基金に参加することなどを提案。前払い金が今年の年俸を上回っている選手について、シーズン開催の場合に日割り給与が支払われない可能性があることが報じられていたが、今回の提案に従えば、そうした選手も100%の日割り給与を受け取れることになる。

ジ・アスレチックのジェイソン・スタークは、2020年シーズンが同地区内での対戦のみになることを想定し、同じリーグの同地区球団(4球団)と12試合ずつ、別のリーグの同地区ライバル球団と6試合、別のリーグの同地区球団(ライバルを除く4球団)と3試合ずつ対戦する66試合制での開催を提案。内訳はともかく、65試合前後での開催が現実的な妥協点となりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.