球団史上最高の監督は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施してきた。捕手から救援投手まで、指名打者を含む12部門が終了し、残すは監督のみ。各球団の番記者が歴代の監督のなかからトップ5を選出して紹介している。

アメリカン・リーグ東部地区

オリオールズ
【1位】アール・ウィーバー(1968-82,85-86)
1480勝は球団史上最多。リーグ優勝4度。1970年ワールドシリーズ制覇。1996年アメリカ野球殿堂入り。
【2位】バック・ショウォルター(2010-18)
【3位】ポール・リチャーズ(1955-61)
【4位】ハンク・バウアー(1964-68)
【5位】ジョー・アルトベリ(1983-85)

レッドソックス
【1位】テリー・フランコーナ(2004-11)
744勝はクローニンに次いで球団史上2位。2004年と2007年にワールドシリーズ制覇。現インディアンス監督。
【2位】ディック・ウィリアムス(1967-69)
【3位】アレックス・コーラ(2018-19)
【4位】ジョン・ファレル(2013-17)
【5位】ジミー・ウィリアムス(1997-2001)

ヤンキース
【1位】ケーシー・ステンゲル(1949-60)
12年間で7度のワールドシリーズ制覇(就任1年目の1949年から5連覇)。1966年アメリカ野球殿堂入り。
【2位】ジョー・マカーシー(1931-46)
【3位】ジョー・トーレ(1996-2007)
【4位】ミラー・ハギンス(1918-29)
【5位】ビリー・マーティン(1975-79,83,85,88)

レイズ
【1位】ジョー・マドン(2006-14)
万年最下位の弱小球団を4度のポストシーズン進出へ導いた名将。2008年リーグ優勝。現エンゼルス監督。
【2位】ケビン・キャッシュ(2015-現在)
【3位】ルー・ピネラ(2003-05)
【4位】ラリー・ロスチャイルド(1998-2001)
【5位】ハル・マクレー(2001-2002)
※番記者のフアン・トリビオは1位のマドンのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

ブルージェイズ
【1位】シト・ガストン(1989-97,2008-10)
894勝は球団史上最多。1992年から2年連続でワールドシリーズ制覇。1989年と1991年にも地区優勝。
【2位】ジョン・ギボンズ(2004-08,13-18)
【3位】ボビー・コックス(1982-85)
【4位】ジミー・ウィリアムス(1986-89)
【5位】ボビー・マティック(1980-81)

アメリカン・リーグ中部地区

ホワイトソックス
【1位】オジー・ギーエン(2004-11)
678勝は球団史上3位。2005年に球団88年ぶりのワールドシリーズ制覇。2008年はタイブレーク制して地区優勝。
【2位】アル・ロペス(1957-65,68-69)
【3位】トニー・ラルーサ(1979-86)
【4位】フィルダー・ジョーンズ(1904-08)
【5位】クラレンス・ローランド(1915-18)
※番記者のスコット・マーキンは1位のギーエンのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

インディアンス
【1位】トリス・スピーカー(1919-26)
617勝は球団史上4位。1919年シーズン途中から選手兼任監督となり、翌1920年にワールドシリーズ制覇。
【2位】ルー・ブードロー(1942-50)
【3位】テリー・フランコーナ(2013-現在)
【4位】マイク・ハーグローブ(1991-99)
【5位】アル・ロペス(1951-56)

タイガース
【1位】スパーキー・アンダーソン(1979-95)
1331勝は球団史上最多。1984年ワールドシリーズ制覇。1987年地区優勝。2000年アメリカ野球殿堂入り。
【2位】ヒューイー・ジェニングス(1907-20)
【3位】ジム・リーランド(2006-13)
【4位】ミッキー・カクレーン(1934-38)
【5位】マヨ・スミス(1967-70)

ロイヤルズ
【1位】ネッド・ヨスト(2010-19)
2度のワールドシリーズ出場は球団史上唯一。2015年ワールドシリーズ制覇。ポストシーズン通算22勝9敗。
【2位】ディック・ハウザー(1981-86)
【3位】ホワイティ・ハーゾグ(1975-79)
【4位】ジム・フライ(1980-81)
【5位】ジャック・マッキーン(1973-75)

ツインズ
【1位】トム・ケリー(1986-2001)
1140勝は球団史上最多。ツインズ史上2度(1987年と1991年)しかないワールドシリーズ制覇を達成。
【2位】ロン・ガーデンハイアー(2002-14)
【3位】サム・ミール(1961-67)
【4位】バッキー・ハリス(1924-28,35-42,50-54)
【5位】ロッコ・バルデリ(2019-現在)
※番記者のパク・ドゥヒョンは3位まで選出。4位以下はMLB.jp編集部により決定。

アメリカン・リーグ西部地区

アストロズ
【1位】AJ・ヒンチ(2015-19)
2017年から3年連続シーズン100勝以上。2017年ワールドシリーズ制覇。2019年にもリーグ優勝。
【2位】ラリー・ダーカー(1997-2001)
【3位】ビル・バードン(1975-82)
【4位】フィル・ガーナー(2004-07)
【5位】ハル・ラニアー(1986-88)
※番記者のブライアン・マクタガートは1位のヒンチのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

エンゼルス
【1位】マイク・ソーシア(2000-18)
19年間にわたって監督を務め、2002年に球団史上唯一のワールドシリーズ制覇。門下生から監督を多数輩出。
【2位】ジーン・モーク(1981-82,85-87)
【3位】ジム・フレゴシ(1978-81)
【4位】ビル・リグニー(1961-69)
【5位】ダグ・レイダー(1989-91)
※番記者のレット・ボリンガーは1位のソーシアのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

アスレチックス
【1位】コニー・マック(1901-50)
同一球団で50年間にわたって監督を務めたのは北米プロスポーツ史上最長。ワールドシリーズ制覇5度。
【2位】トニー・ラルーサ(1986-95)
【3位】ボブ・メルビン(2011-現在)
【4位】ディック・ウィリアムス(1971-73)
【5位】アート・ハウ(1996-2002)

マリナーズ
【1位】ルー・ピネラ(1993-2002)
840勝は球団史上最多。2001年に史上最多タイの116勝。勝ち越している監督は球団史上2人だけ。
【2位】スコット・サービス(2016-現在)
【3位】ロイド・マクレンドン(2014-15)
【4位】ボブ・メルビン(2003-04)
【5位】ジム・ラフィーバー(1989-91)
※番記者のグレッグ・ジョンズは1位のピネラのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

レンジャーズ
【1位】ロン・ワシントン(2007-14)
664勝は球団史上最多。2010年から2年連続でリーグ優勝。2012年もワイルドカードでポストシーズン進出。
【2位】ジョニー・オーツ(1995-2001)
【3位】ボビー・バレンタイン(1985-92)
【4位】バック・ショウォルター(2003-06)
【5位】ビリー・マーティン(1973-75)
※番記者のT・R・サリバンは3位に3人を選出する形で5位まで発表。ここでは3位に選ばれた3人を3~5位とした。

ナショナル・リーグ東部地区

ブレーブス
【1位】ボビー・コックス(1978-81,90-2010)
1991年から2005年にかけて14年連続地区優勝(ストライキの1994年を除く)。2014年アメリカ野球殿堂入り。
【2位】フランク・セリー(1890-1901)
【3位】フレッド・ヘイニー(1956-59)
【4位】ジョージ・ストーリングス(1913-20)
【5位】ビリー・サウスワース(1946-51)
※番記者のマーク・ボーマンは1位のコックスのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

マーリンズ
【1位】ジャック・マッキーン(2003-05,11)
72歳の2003年に16勝22敗の時点で監督に就任し、ワイルドカード獲得&ワールドシリーズ制覇を達成。
【2位】ジム・リーランド(1997-98)
【3位】フレディ・ゴンザレス(2007-10)
【4位】ジョー・ジラルディ(2006)
【5位】ドン・マティングリー(2016-現在)
※番記者のジョー・フリサロは1位のマッキーンのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

メッツ
【1位】ギル・ホッジス(1968-71)
1967年に101敗を喫したチームを引き継ぎ、1969年にシーズン100勝&ワールドシリーズ制覇を達成。
【2位】デービー・ジョンソン(1984-90)
【3位】ボビー・バレンタイン(1996-2002)
【4位】テリー・コリンズ(2011-17)
【5位】ケーシー・ステンゲル(1962-65)

フィリーズ
【1位】チャーリー・マニュエル(2005-13)
780勝は球団史上最多。2007年から地区5連覇。2008年からリーグ連覇。2008年ワールドシリーズ制覇。
【2位】ダラス・グリーン(1979-81)
【3位】ダニー・オザーク(1973-79)
【4位】ジム・フレゴシ(1991-96)
【5位】ハリー・ライト(1884-93)
※番記者のトッド・ゾレッキーは1位のマニュエルのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

ナショナルズ
【1位】デーブ・マルティネス(2018-現在)
2019年に球団史上初のワールドシリーズ制覇を達成。2018年からの2年間で175勝149敗、勝率.540を記録。
【2位】フェリペ・アルー(1992-2001)
【3位】デービー・ジョンソン(2011-13)
【4位】ダスティ・ベイカー(2016-17)
【5位】バック・ロジャース(1985-91)

ナショナル・リーグ中部地区

カブス
【1位】フランク・チャンス(1905-12)
768勝は球団史上3位。勝率.664は球団史上最高。116勝をマークした1906年からの5年間で平均106勝。
【2位】ジョー・マドン(2015-19)
【3位】チャーリー・グリム(1932-38,44-49,60)
【4位】ジョー・マカーシー(1926-30)
【5位】キャップ・アンソン(1879-97)

レッズ
【1位】スパーキー・アンダーソン(1970-78)
863勝は球団史上最多。リーグ優勝4度。1975年からワールドシリーズ連覇。2000年アメリカ野球殿堂入り。
【2位】ビル・マケクニー(1938-46)
【3位】フレッド・ハッチンソン(1959-64)
【4位】ルー・ピネラ(1990-92)
【5位】ダスティ・ベイカー(2008-13)

ブリュワーズ
【1位】クレイグ・カウンセル(2015-現在)
405勝は球団史上4位。複数回のポストシーズン進出は球団史上唯一の快挙(2018年から2年連続)。
【2位】ジョージ・バンバーガー(1978-80,85-86)
【3位】ハービー・キーン(1975,82-83)
【4位】フィル・ガーナー(1992-99)
【5位】トム・トレベルホーン(1986-91)

パイレーツ
【1位】ダニー・マートウ(1957-64,67,70-71,73-76)
1115勝は球団史上2位。1960年と1971年にワールドシリーズ制覇。2度の世界一は球団史上唯一の快挙。
【2位】フレッド・クラーク(1900-15)
【3位】チャック・タナー(1977-85)
【4位】ジム・リーランド(1986-96)
【5位】クリント・ハードル(2011-19)

カージナルス
【1位】トニー・ラルーサ(1996-2011)
1408勝は球団史上最多。2006年と2011年にワールドシリーズ制覇。2014年にアメリカ野球殿堂入り。
【2位】ホワイティ・ハーゾグ(1980-90)
【3位】レッド・シェーンディーンスト(1965-76,80,90)
【4位】ビリー・サウスワース(1929,40-45)
【5位】ジョニー・キーン(1961-64)

ナショナル・リーグ西部地区

ダイヤモンドバックス
【1位】ボブ・ブレンリー(2001-04)
2001年に球団史上唯一のワールドシリーズ制覇を達成。翌2002年は前年を上回る98勝で地区優勝。
【2位】バック・ショウォルター(1998-2000)
【3位】トーリ・ロブロ(2017-19)
【4位】ボブ・メルビン(2005-09)
【5位】カーク・ギブソン(2010-14)
※番記者のスティーブ・ギルバートは1位のブレンリーのみ選出。2位以下はMLB.jp編集部により決定。

ロッキーズ
【1位】クリント・ハードル(2002-09)
534勝は球団史上最多。監督就任6年目の2007年には球団史上唯一となるリーグ優勝を達成。
【2位】バド・ブラック(2017-現在)
【3位】ドン・ベイラー(1993-98)
【4位】ジム・トレーシー(2009-12)
【5位】ウォルト・ワイス(2013-16)
※番記者のトーマス・ハーディングは4位まで選出。5位のワイスはMLB.jp編集部により決定。

ドジャース
【1位】ウォルター・オルストン(1954-76)
2040勝は球団史上最多。リーグ優勝7度。ワールドシリーズ制覇4度。1983年にアメリカ野球殿堂入り。
【2位】トム・ラソーダ(1976-96)
【3位】ウィルバート・ロビンソン(1914-31)
【4位】レオ・ドローチャー(1939-48)
【5位】デーブ・ロバーツ(2016-現在)

パドレス
【1位】ブルース・ボウチー(1995-2006)
951勝は球団史上最多。地区優勝4度。1998年には球団史上14年ぶり2度目のリーグ優勝を達成。
【2位】ディック・ウィリアムス(1982-85)
【3位】ジャック・マッキーン(1988-90)
【4位】バド・ブラック(2007-15)
【5位】グレッグ・リドック(1990-92)
※番記者のAJ・カッサベルは3位まで選出。4位以下はMLB.jp編集部により決定。

ジャイアンツ
【1位】ジョン・マグロー(1902-32)
2583勝は球団史上最多。1906年まで選手兼任。ワールドシリーズ制覇3度。1937年アメリカ野球殿堂入り。
【2位】ブルース・ボウチー(2007-19)
【3位】ダスティ・ベイカー(1993-2002)
【4位】レオ・ドローチャー(1948-55)
【5位】ビル・テリー(1932-41)

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