喜び胸に 元気いっぱいの音色 小浜中吹奏楽部 本年度初の校外演奏

笑顔で演奏を披露する小浜中吹奏楽部=雲仙市

 マーチングの全国大会常連校、長崎県雲仙市立小浜中吹奏楽部(21人)が14日、小浜町のホテル前で本年度初めての校外演奏を披露した。町内を彩るジャカランダ見物の観光客や地域住民が見守る中、元気いっぱいに音色を響かせた。
 同吹奏楽部は全国レベルの大会に16年連続で出場。昨年度は全日本マーチングコンテストで銀賞を受賞し、本年度は金賞を目指して練習に励んできた。しかし、新型コロナウイルス流行で全国コンテストの中止が決まり、代わりに校外演奏を増やして地域の応援に感謝を示すことにした。
 例年、県内外の行事で演奏しているが、4月以降はこれまでに予定していた11行事全てが中止になり、この日が最初の校外演奏になった。見ごろを迎えたジャカランダの下で見物客に向けて演奏する予定だったが、雨のため近くのホテル前に会場を変更。部員たちはマーチング曲やジャズ、アニメなど計12曲を披露し、ダンスを交えて「ようこそ 小浜 大好き」と元気な掛け声も響かせた。
 演奏後、3年生で部長の田中優茉さん(14)は「部員みんな、演奏できる喜びで朝からテンションが高かった。地域の人たちに聴いてもらえてうれしかった」と顔をほころばせた。

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