県内関係者「説明責任果たして」 河井案里議員逮捕

 河井案里参院議員(46)が公選法違反(買収)の疑いで逮捕された18日、案里氏を知る県内関係者には驚きが広がり、「説明責任を果たして」と真相解明を求める声が上がった。
 案里氏は1973(昭和48)年に延岡市で生まれ、宮崎大付属小、中、宮崎大宮高を経て慶応大に進学。海洋開発研究機構などで勤務し、2001年に夫の克行前法相(57)と結婚、03年の広島県議選で初当選した。本県政界でも過去に首長選を巡って名前が取りざたされたこともある。
 政治家人生を順調に歩む中での逮捕に「まさか。信じられない」と声を落とすのは、高校で案里氏を教えた元教諭の70代男性。「授業中によく質問し、自信を持って理路整然と意見を述べ、生徒会役員も務めていた」と振り返り、「潔白ならば、説明責任を果たしてほしい」と訴えた。
 高校時代に同級生だった会社員女性=宮崎市=も「真面目で勉強もでき優秀。友人の間でも、悪いことをする人とは思えないと話題になった」とこぼした。
 一方、厳しい見方も。県央部の60代自民党関係者は「夫妻が疑惑について全く説明をしていないことが理解できない。離党するタイミングも遅く、離党を促せなかった党執行部の姿勢もおかしい」と糾弾した。

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