米データサイトがNPBの順位を大胆予想 パの優勝は楽天、キーマンはGM?

楽天・石井一久GM【写真:荒川祐史】

米データサイト「ファングラフス」、楽天はソフトバンクを1勝差で振り切ると予想

野球専門の米データサイト「ファングラフス」が、予測システム「ZiPSプロジェクションズ」による日本プロ野球の順位を予測した。セ・リーグでは巨人が優勝、パ・リーグでは楽天をトップに挙げた。その他、活躍が予想される選手や、カムバックする選手をピックアップ。興味深いデータが並んでいる。

まずはパ・リーグ。記事内ではNPBが全部で125試合(実際は120試合)行われること、交流戦が行われないことなどが述べられている。そして、気になる成績は……楽天がソフトバンクを1勝上回る69勝でゴールテープを切るという。

サイトでは楽天のGMがドジャースやメッツでプレーした石井一久氏であることにも触れ、その手腕にも着目。その石井氏が獲得に尽力した鈴木大地内野手や涌井秀章投手の成績、パドレスで2年プレーした牧田和久投手が日本に戻り、楽天に加わったことなども伝えている。

「楽天のゼネラルマネージャー、カズヒサ・イシイ(彼はドジャースとメッツでプレーした)は、58勝82敗3分した2018年以来、とてもアグレッシブに動いている」

「この冬に元ロッテのダイチ・スズキと契約した。スズキは、打率.272、出塁率.351、長打率.428。ヒデアキ・ワクイは防御率3.78と予想」

2位予想はソフトバンク。今季、ヤクルトから加入したバレンティン外野手について「30代の後半を迎えて、少しだが衰えのサインを示し始めている」とし、打率.262、出塁率.364、長打率.502、本塁打27になると予測。また「ユウキ・ヤナギタは打率.320、出塁率.421、長打率.589、で球団にとって、大きな助けとなるだろう」と高評価をしている。

サイトで予測されたパ・リーグの順位は以下の通りとなっている。

1位 楽天 69勝54敗2分
2位 ソフトバンク 68勝55敗2分
3位 西武 62勝61敗2分
4位 オリックス 61勝62敗2分
5位 ロッテ 56勝67敗2分
6位 日本ハム 53勝70敗2分

セ・リーグは巨人、筒香の抜けたDeNAが上位争い

セは各チームのゲーム差が少なくなると予想。巨人は、僅差ながらDeNAを退けて、リーグ2連覇を“達成”。そのキーマンが移籍2年目の丸佳浩外野手。打率.291、出塁率.410、長打率.510という成績で優勝に貢献するという。

2位はDeNA。ソトの本塁打数が34本になると予測されている他、「ベイスターズにとって、ヨシトモ・ツツゴウがタンパベイ・レイズに行ったことは、大きなロスである。ショウタ・イマナガは11勝8敗、防御率3.41でローテーションをリードする」とも予想している。

同じ勝利数ながら3位は広島。昨季、打率.259と不振だった松山竜平外野手について「彼のカムバックを予想する」と着目している。打率は.286と上昇を予想。出塁率.357、長打率.434になるという。また、大瀬良大地投手が12勝7敗、防御率3.33、K・ジョンソン投手が10勝6敗、防御率3.18、床田寛樹投手が7勝6敗、防御率3.53と細かく分析している。いよいよ開幕するプロ野球、いったいどのようなフィナーレを迎えるのか、楽しみだ。

セ・リーグの順位は以下の通り。

1位 巨人 68勝55敗2分
2位 DeNA 64勝59敗2分
3位 広島 64勝59敗2分
4位 阪神 63勝60敗2分
5位 中日 56勝67敗2分
6位 ヤクルト 54勝69敗2分(Full-Count編集部)

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