4人死亡 遺族の怒り    実刑判決の元会社役員が控訴

三重県津市の国道でタクシーと衝突して運転手と乗客計4人を死亡させ、懲役7年の実刑判決を言い渡された元会社役員の男が、一審判決を不服として即日控訴しました。

事故の遺族は「ありえない」と怒りを込めて話しています。

津市白山町の元会社役員、末廣雅洋被告は一昨年12月、津市の国道23号で制御が困難な時速146キロで乗用車を運転しタクシーと衝突、運転手と乗客の計4人を死亡させたなどとして、危険運転致死傷の罪に問われていました。

16日の裁判で、津地裁の柴田誠裁判長は、危険運転致死傷罪の成立を認めず過失運転致死傷罪を適用し、懲役7年の実刑判決を言い渡しましたが、弁護側は執行猶予付き判決を求めていたため、末廣被告はこの判決を不服として名古屋高等裁判所に即日控訴しました。

事故で亡くなった大西朗さんの両親は、被告の控訴に「ありえない話。遺族のことを一つも考えていない」と憤っています。」

検察側は控訴について、判決内容を精査し対応を検討しています。

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