優勝争いのキーマンは誰? 目が離せない、編集部が選ぶ12球団イチ押し選手 【パ編】

日本ハム・清宮幸太郎とオリックス・T-岡田(左から)【写真:石川加奈子、荒川祐史】

怪我で苦しんだホークス上林がいよいよ覚醒の予感

いよいよ19日にプロ野球が開幕する。18日には12球団の出場選手登録選手も公示され、予告先発も発表。新型コロナウイルスの感染拡大でシーズンは120試合になったが、ペナントを目指す各球団の熱い戦いは変わりない。ここではFull-Count編集部の各担当記者が選ぶ12球団のイチ押し選手を紹介する。続いてパ・リーグ。

◯西武・川越誠司

オープン戦 17打数5安打1本2点 .294
練習試合 18打数4安打2本6点 .222

昨季投手から野手に転向した左打ちの26歳(6月30日で27歳)。昨オフ、山川に弟子入りし打撃急成長。三振は多いが、常にフルスイングで、1発の魅力がある。今季中に金子、スパンジェンバーグ、木村の外野レギュラー陣の一角を崩す可能性もある。

◯ソフトバンク・上林誠知

オープン戦 12打数8安打0本3打点 .667
練習試合 49打数17安打0本10点 .347

昨季は右手骨折で苦しんだ上林。怪我が癒え、並々ならぬ決意で挑む今季は練習試合でも結果を残し、「1番・右翼」での開幕スタメンが濃厚となっている。柳田やバレンティンの前を打つ上林の出塁がチームの得点力アップ、そして3年ぶりのリーグ優勝の鍵を握る。

◯楽天・津留崎大成

オープン戦 4登板4回 2失点 4.50
練習試合 4登板4回1/3 無失点 0.00

2019年ドラフト3位で慶應大から加入。キャンプでは1軍スタートを勝ち取ると、6月の練習試合では4試合に登板し、4回1/3を無安打無失点、4奪三振とアピールに成功した。ジオリトを彷彿とさせるテイクバックの小さいフォームから、最速153キロの直球と質の高いスラット&スプリットを操る。新人王争いに期待がかかる。

日本ハム清宮は3年目にして初の開幕1軍、高校通算111本塁打を放った逸材はブレークなるか

◯ロッテ・小野郁

オープン戦 3登板3回 無失点 0.00
練習試合 5登板5回1/3 1失点 1.69

オフに国内FA権を行使して楽天に移籍した鈴木大地の人的補償として加入した23歳右腕。イースタンでは2年連続で最多セーブに輝くも、1軍で通算39試合に登板し0勝1敗、防御率7.30と結果を残せていなかった。しかし、6月の練習試合では5回1/3を投げ5安打1失点、7奪三振と結果。速球はチーム最速153キロをマークし、スラッター&スラーブと2種類のスライダ―を駆使して三振を奪った。勝ちパターンはハーマン、ジャクソン、益田と強力だが食い込むことを期待したい。

◯日本ハム・清宮幸太郎

オープン戦 6打数2安打0本2打点 .333
練習試合 24打数3安打1本2打点 .125

和製ベーブ・ルースと称された逸材も18、19年と2年連続で7本塁打止まり。高校通算111本塁打を放った能力を考えれば、やはり物足りない。同世代のヤクルト村上が昨季36本塁打、96打点と大活躍。清宮は2日からの練習試合では打率.125と苦しんだが、村上のアーチ後に豪快弾をかけた。世代を代表するスラッガーとして今季の大ブレークを期待したい。

◯オリックス・T-岡田

オープン戦 27打数8安打3本9打点 .296
練習試合 32打数8安打1本3打点 .250

昨季はわずか1本塁打に終わった和製大砲。2010年に本塁打王を獲得してから10年の月日が流れ、完全復活をファンは期待している。オープン戦、練習試合と好調をキープし“恐怖の1番”としての起用も。吉田正、ジョーンズ、ロドリゲスが並ぶ強力打線に元キングも黙っていない。(Full-Count編集部)

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