Amazon スポンサー広告徹底ガイド その⑤-キーワード設定のポイント-

*この記事はアメリカ(amazon.com)でのAmazonマーケティングを前提としています。日本のAmazon(amazon.co.jp)とは広告の内容や規定が異なる場合がありますのでご了承ください。

 

アメリカ最大のショッピングサイト“Amazon”のスポンサー広告について徹底ガイドする第5回目です。キーワード設定は『スポンサープロダクト』『スポンサーブランド』の最も基本的なターゲティング手法の1つです。ですが、これまでPPC広告を運用したことがないマーケティング担当者にとっては見慣れない用語が多く、初めは戸惑ってしまうかもしれません。今回はキーワード設定の種類と違い、使い方とそのコツについて詳しく見て行きましょう。

前回までの記事はこちら↓

第1回:Amazon スポンサー広告徹底ガイド:その①-4つの広告の種類と違い-

第2回:Amazon スポンサー広告徹底ガイド:その②-ターゲット設定について-

第3回:Amazon スポンサー広告徹底ガイド:その③-入札(オークション)の仕組みと予算の調整方法-

第4回:Amazon スポンサー広告徹底ガイド:その④-効果測定 (ACOS, ROAS) と分析レポートの見方-

 

キーワードとは?

Amazonスポンサー広告において、誰に広告を配信するのか?をコントロールするターゲティング手法にはいくつかの種類があります。“キーワードターゲティング”はそのうちの1つで、Amazonではスポンサープロダクト、またはスポンサーブランドにおいて利用できる方法です。出品している商品やブランドに関連のある用語、広告を表示させたい検索ワードをターゲットキーワードとして設定し、ユーザーがAmazonでそれらのワードを使って検索したときに広告が表示されるという仕組みです。

 

キーワードの調べ方&アップロード方法

Google Adsなど他のプラットフォームでPPC広告を運用している場合は、すでにキーワードリストがあると思います。その場合はスポンサー広告のキャンペーンマネージャーにある“Upload file”のタブから、エクセルやCSVをそのままアップロードすることができます。キーワードリストがない場合は、“Suggested”のタブに表示される、Amazonが自動でピックアップするおすすめキーワードを使うことが可能です。良さそうなものを選び、“Add”ボタンから追加しましょう。

サードパーティーが提供しているキーワードツールやSEOツールを使えば、もっと多くのキーワードアイデアを得ることができます。例えばこちらのKeyword Toolだと、無料版でもキーワード案だけなら見ることができます。有料版ではさらに各キーワードのCPC(クリック単価)やサーチボリューム(月間の検索数)など、より詳細な情報を得られます。Amazon販売を本格的なビジネスにしようと考えているセラーであれば、キーワードツールは最低1つはあったほうが良いでしょう。これらのマニュアルで調べたキーワードは、“Enter Keywords”のタブから直接打ち込んで追加します。

 

Broad Match / Phrase Match / Exact Match の違いとは?

マッチタイプの設定はキーワードターゲティングにおける最大のポイントの1つです。各キーワードごとに“Match Type”を選択する必要がありますが、どう違うのかご存知でしょうか?

・Broad Match(部分一致):

検索ワードの中に、設定したキーワードが順番に関係なく入っていればマッチと見なす。キーワードの前後や、間に別な単語が入っていてもOK。

・Phrase Match(フレーズ一致):

検索ワードの中に、設定したキーワードがそのまま入っていればマッチと見なす。キーワードの前後に別な単語があってもOKですが、間に入った場合はマッチとなりません。

・Exact Match(完全一致):

検索ワードと設定キーワードが完全に一致する場合のみマッチと見なす。ただし複数形のSなどは自動的に同じ語と見なされますので、複数形を別キーワードで設定する必要はありません。

 

Broad Match / Phrase Match / Exact Match はどれがベストなのか?

マッチさせる検索ワードは“Broad Match”がもっとも幅広く、“Exact Match”がもっとも狭くなるので、広告の表示はExact Match < Phrase Match < Broad Matchの順に多くなります。

ではBroad Matchが一番良いのか?というとそうでもありません。Broad Matchは多くの検索ワードとマッチさせることができますが、広告と関連の低い検索にもマッチさせてしまう可能性があります。逆にExact Matchはポテンシャルの高いユーザーの検索にヒットすることができますが、たくさんのキーワードを設定しないと広告の表示回数そのものが少なくなり、広告効果が発揮されないケースもあります。

PPCマーケティングが初めての場合や、Amazonで広告を出したことがない場合はまず、Broad Matchからスタートすることを推奨します。Amazonでどんな商品が検索されているのか、どんな検索ワードだと広告がクリックされやすいのかなど、基本的な分析データを取ることができます。その後、各キーワードのパフォーマンスを見ながら、マッチタイプやBiddingを調整していきます。

 

“Negative” キーワードの使い方

広告を表示させたい検索ワードを設定するのがキーワードターゲティングの基本ですが、逆に表示させたくない検索キーワード=除外キーワードを設定することもできます。例えば、販売しているのは白いスピーカーだけなのに、赤いスピーカーの検索で広告がクリックされることは広告費の無駄使いになります。こういう場合に、Negative Keywordに“赤”を入れることで赤いスピーカーの検索で広告を表示するのを防ぐことができます。

Negativeキーワードはパフォーマンスの低いキーワードや広告予算を無駄に消費しているキーワードに対して設定すると有効です。広告運用開始後にレポートを見ながら、徐々にキーワードリスト全体の精度を高めていきましょう。

 

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