「コロナに負けたのではない」中止のインハイ委員長、全国の高校生にメッセージ

毎月1組の高校生が東海ラジオのスタジオで番組をつくる『高校ラジオクラブ』(月曜21:40-21:50)は、現在、傑作選を放送中だが、15日は、2018年東海四県(愛知、岐阜、三重、静岡)で開催されたインターハイ推進委員長と、中止になった今年の北関東(群馬、茨城、栃木、埼玉)インターハイ推進委員長がリモート出演した。

2018年7月放送のインターハイ(東海総体)紹介番組に出演した愛知県推進委員長の荒生さやかさん(当時津島高校3年)は、大学2年になった今も後輩委員たちとLINEグループでつながっている。荒生さんは「委員にとっても選手たちにとってもインターハイがなくなるのは残念」と、大会関係者たちを気づかった。

そして、荒生さんが、2019年の南部九州(鹿児島、熊本、宮崎、沖縄)、2020年の北関東の委員たちとLINEでやり取りする中で「何か私たちにできることはないか」と考え出したことのひとつが、今年の推進委員長・高橋弘大君(群馬県立前橋高校3年)の『高校ラジオクラブ』出演だった。

番組の中で高橋君は、中止の悔しさを滲ませながらも「委員長の大役を引き受けたことで、日々の会議や視察でリーダーシップの取りかたやモチベーションの上げ方を身につけたり、企画書作成などを通して、社会に出たときのストラクチャー(構造)やルールを学ばせていただきました」と前向きに話した。

そこで、番組スタッフからの提案で、高橋君から全国の高校生たちへ送るメッセージを、録音して番組宛に送ってもらおうということになった。そして、後日送られてきたメッセージが、番組の最後に放送された。

その内容は「選手のみなさんに伝えたいことがあります。みなさんは(新型)コロナウイルスに負けたのではないです。これまでの努力は決して無駄なものではありません。そして、今回の経験を人生の糧としてさらに強くなってほしいと思います。現在高校1,2年生のみなさんは、この先輩たちの悔しい思いを背負って、来年度の大会では全力を尽くしてほしいです。がんばってください」。

地域も学年も異なるが、つながり、支え合う歴代インターハイ委員たち。荒生さんは「人と人とのつながりを切っちゃダメだと思うんです。先輩ではなく友だちとして…ではないですけど、人間として助けてあげたいから今もつながっていると思うんです」と話した。『高校ラジオクラブ』は、東海ラジオで、毎週月曜21:40~21:50放送中。

高校ラジオクラブ

放送局:東海ラジオ

放送日時:毎週月曜 21時40分~21時50分

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※放送情報は変更となる場合があります。

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