長崎県JAグループは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で消費が低迷している長崎和牛と花の販売促進を図ろうと、県内各地のAコープと農産物直売所で、キャンペーンを展開している。7月1日まで、週末を中心に特売をするほか、利用者を対象に食事券などが当たる企画を実施。県民の後押しで需要回復を促す。
新型コロナの影響で2月以降、外国人観光客が途絶え、結婚式やイベントなども中止に。行き場を失った長崎和牛と花は市場価格が低迷。生産農家は苦しい経営を強いられている。
キャンペーンは、今月14日から計31店舗で開催。特売日や内容は、店舗ごとに異なり、長崎和牛は最大で半額、花は通常の6~7割引きになるものもある。
JA長崎せいひの農産物直売所「じげもん長与」は19日、長崎地区のブランド和牛「出島ばらいろ」を半額で特売。通常500グラム6千円のロースステーキなど約50パックが昼すぎには完売した。
2パック購入した近くの主婦、田作磨美江(たさくまみえ)さん(62)は「困っている農家を応援しようと思った。いつもはちょっと高いなと感じているけど、半額なので思い切って買えた」と笑顔で話した。
20日以降の特売は次の通り。
=和牛と花=
【20、21日】▽島原雲仙=Aコープありえ、あいの
=和牛=
【20日】▽長崎せいひ=Aコープ全4店▽壱岐市=四季菜館【20、21日】▽長崎せいひ=直売所全10店▽ごとう=Aコープ浦桑店、五島がうまい▽壱岐市=島の駅壱番館▽対馬=直売所いづはら店、みつしま店【29日~7月1日】▽ながさき県央=Aコープ全9店
=花=
【21日】▽ながさき西海=ひう花菜市【27、28日】▽ながさき県央=直売所全3店