真夏のエアコン代が今年は激増の予感!?今こそ電気代の見直しチャンス

今年の夏は、「電気代に要注意!」だということをご存じでしょうか。なぜなら、コロナにより、在宅時間が増えているから。

通勤やお出かけ、旅行などが減り、在宅時間が増えると、その分家で使う電気も増えます。さらに真夏はエアコンをつける時間が長くなり、電気代はぐんと増えるでしょう。在宅勤務の方は、仕事中にエアコンやパソコンなどでいくら電気を使ったとしても「会社から電気代が出ない」という方は大多数のはず。

そこで、真夏が来る前の今こそ電気代を見直したいところ。上手に減らすコツをお伝えします。


真夏になる前の今こそ電力会社の見直すチャンス!

筆者は昨年の今ごろ、電力会社を見直しました。当時、数か月ほど20%オフになるキャンペーンがあったので、ちょうどエアコン代がかさむ真夏に、電気代を抑えられてとても助かりました。

電力会社を自分で選べる「電力自由化」。なんとなく聞いたことがある方もいると思いますが、「まだ切り替えていない」「調べてみようと思いながら、まだ何もみていない」という人も多いのではないでしょうか。

2018年6月時点の経済産業省のデータによると、電力会社に切り替えた人は、わずか11.3%ほどだそう。

電力会社の切り替えは、一見手間がかかりそうですが、意外と簡単です。まずは「エネチェンジ」や「価格.com電気料金比較」などのサイトで比較するのがおすすめ。地域や世帯人数、利用中の電力会社、契約アンペア数、現在の電気代などの情報を入れると、節約額が大きい順に電力会社が並んで、初年度の電気代がどれくらい安くなるかという目安がわかります。

電力会社によって、ギフト券がもらえるキャンペーンがあったり、「6ヵ月未満に解約すると、2,000円程度の解約手数料がかかる」というペナルティがあったりと条件などが異なります。中にはポイントが貯まったり、携帯電話やガソリンなどとのセットプランで安くなったりするものもあるので、使うシーンを思い浮かべて比べてみましょう。

よく聞くのが、「マンションやアパートなどの集合住宅では、電力会社は切り替えられない」という声で、こちらは誤解です。基本的には、入居者ごとに選ぶことができます。筆者もマンション住まいですが、何の問題もなく電力会社を変えることができました。

一度手続きをしてしまえば、こまめに主電源を切ったり、コンセントを抜いたりという手間をかけることよりもずっと、節約効果大。真夏を迎える前のまさに今こそ、電力会社の切り替え時です。在宅時間が多ければ多いほど、安くなる効果も大きくなるはずなので、ぜひチェックしてみてください。

契約しているアンペア数の確認を

「電力会社を切り替えるのは、どうしても億劫……」という人に、これだけはぜひおすすめしたいのが、アンペア数の確認です。

自分の家で契約しているアンペア数は、どれくらいでしょうか。原則的にアンペア数に応じて基本料金が決まっているので、30アンペアで十分なのに、40アンペアで契約していると、無駄な電気代を払っていることになります。

我が家も、引っ越しをしてきたときは多めのアンペア数の契約だったので、10アンペア分下げたら電気代の節約になりました。

契約アンペア数は、一度に使う電気量を目安にするのがおすすめです。一般的には、一人暮らしなら20~30アンペア、家族が多い方なら40~60アンペアが目安です。

契約アンペア数以上の電気を使ってブレーカーが落ちてしまわないように、電気をたくさん使うような電子レンジや炊飯器、電気ケトル、ドライヤーなどを同時に使わないようにすることもポイントです。

とはいえ、電気代を節約しすぎの熱中症に注意

とはいえ、暑い夏は熱中症に十分気をつける必要があります。

筆者は執筆業務が多く、在宅勤務時間が長いのですが、時々水分を取り忘れ、さらに部屋の温度調節を忘れて、それほど暑くない日でも熱中症の手前の手前くらいの症状になって、慌てて水分をとって体を冷やすといったことがあります。

節約のためにエアコンをつけるのを我慢したり、筆者のように水分を取り忘れたりして、体調を崩してしまわないようにお気をつけてください。

もし毎日出勤するスタイルなら、体調不良のときに職場の人に相談して、早退や遅刻、欠席などで、体を完全に休めることもできます。でも、在宅勤務では、パジャマのままメールチェックなどもできますし、音声や画面をオフにしてオンライン会議に出る方もいるでしょう。

つい無理をして体調を崩してしまうと、仕事のパフォーマンスが落ちたり、体調不良が長引いたりと、お金の面でもマイナスになってしまいます。

エアコン代を節約しすぎたりすることのないよう、そもそもの電気代の基本料金を下げる方向で、電気代の節約を考えたいですね。

以上、在宅時間が増えた今、これまで以上に節約効果が高くなる電気代の節約についてお伝えしました。一度見直せば、その後もずっと出費をセーブできるので、ぜひ電力会社の見直しからトライしてみてください。

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