“思い”込め熱戦に 長崎県高校野球 7月10日開幕

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昨夏の県大会8強以上の選手たち。今年もさまざまな思いが込められた熱戦が期待される(写真はコラージュ)

 優勝しても「甲子園」はない。いつもは応援で盛り上がるスタンドも、控え部員や家族を除いて無観客。過去にない大会になることは間違いないだろう。だが、コロナ禍で悔しい思いをしてきた選手たちにとって、待ちに待った今年最初の公式戦。例年に負けず、さまざまな“思い”が込められた熱戦が期待される。

 組み合わせはシード校なしの完全フリー抽選。今季は昨秋を最後に大会が相次いで中止になったため、厳しい冬の練習を重ねてきた各チームの力は未知数と言える。出場選手は、大半のチームが3年生中心。大きな目標こそ失われたが、どこも同じ2年数カ月の努力を思い返して、それを競い合う集大成の場になる。
 V争いの軸になりそうなのは、昨秋の県大会優勝の大崎、準優勝で春の選抜出場権を手にしていた創成館、準々決勝で創成館に惜敗した長崎商などか。大崎の3年生は就任3年目の清水監督の下、1年から主力として戦ってきた。創成館は投手陣を中心に例年同様、各学年の層の厚さは県内随一。長崎商はバッテリーをはじめ、高い総合力を誇る。
 このほか、昨秋の8強は大村工、鹿町工、長崎南山、鎮西学院、大村。大村工は大型スラッガー作本が打線を引っ張る。鹿町工は16人の3年生が団結して、攻守のバランスが取れている。長崎南山は本格派右腕磯木ら投手陣が鍵を握る。鎮西学院は山口、古川を内外野の柱に昨夏準Vの悔しさを晴らせるか。大村は昨季も要だったエース土屋と捕手鹿取に注目したい。
 大会屈指の好投手中村がいる諫早農と長崎日大の対戦のほか、長崎工-長崎総合科学大付、清峰-五島、佐世保実-壱岐など1回戦から好カードも目立つ。それぞれ上位進出へ勢いをつける大事な一戦。昨夏優勝の海星や九州文化学園、波佐見、小浜なども楽しみだ。
 今回は1回戦から同じ地区のチームがぶつかるのも見どころ。長崎北-長崎東、長崎西-長崎北陽台、佐世保北-佐世保南など、近隣の進学校同士の対戦からも目が離せない。