来年の公立高入試 コロナ感染者は追試験 長崎県議会一般質問

 定例長崎県議会は19日、一般質問を続行し、計4人が登壇した。県教委は来年4月入学の公立高入試について、受験生が新型コロナウイルスへの感染などで受験できなかった場合には、追試験の機会を設ける考えを示した。
 松本洋介議員(自民)の質問に池松誠二教育長が答えた。
 県教委によると、今度の高校入試はこれまでの学校推薦制度を廃止し、前期・後期制を導入。前期は来年2月3、4日、後期は3月9、10日に実施する。新型コロナウイルス感染の第2波が発生した場合は、入試の出題範囲の縮小を含めて検討しており、各市町教委などの意向を踏まえ、7月中にも方向性を示すという。
 また、受験会場での感染防止対策として、マスク着用、3密回避、消毒の徹底を図るほか、発熱などの症状がある受験生は別室での受験を可能とする。感染または濃厚接触者と特定され、受験できない場合は、後期日程のおおむね1週間後に追試験を実施するほか、中学校長から提出された調査書などによる選抜も想定している。詳細は8月下旬に公表予定の公立高入試の実施要領で明らかにする。

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