新幹線長崎ルート 国交相、来週九州入り 佐賀知事との面会に意欲

 赤羽一嘉国土交通相は19日の閣議後の会見で、九州各地を来週視察する方向で調整していることを明らかにした。国交省によると、23~25日の日程で長崎県や佐賀県などを訪れる。九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)を巡っては、佐賀県に対し環境影響評価(アセスメント)の実施に関する新しい提案をしたばかりで、会見では山口祥義知事との面会にも意欲を示した。
 赤羽国交相は新型コロナウイルスを受けて観光や運輸関係の事業者にヒアリングするため九州各地を訪問する予定。24日は長崎ルートで整備が進む武雄温泉駅や嬉野駅を視察し、観光業者らとの意見交換を予定しているという。
 未着工区間の整備については、整備方式の議論と同時並行してフル規格やミニ新幹線など五つの整備案すべてに対応する環境影響評価(アセスメント)の実施を求めており、赤羽国交相は「機会があれば知事にもお会いしたい」と述べた。
 山口知事は国交省のアセス案はフル規格の実現が狙いだとし、同意できない意向を示している。長崎県には25日に入る予定。

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