フィリーズなどでコロナ感染者発生 全キャンプ施設が一時閉鎖

ESPNによると、メジャーリーグ30球団のキャンプ施設が一時的に閉鎖されることが決定したようだ。選手5名とスタッフ3名の新型コロナウイルス感染が判明したフィリーズなど、複数の球団から感染者が出たことを受けての措置と見られる。フロリダ州とアリゾナ州にある各球団のキャンプ施設では今後、徹底した消毒作業を行い、選手たちは新型コロナウイルスの検査を受けて陰性でなければ施設に入場することができなくなるという。

フィリーズは日本時間6月20日、選手5名とスタッフ3名の感染が判明したことを公式発表。フロリダ州クリアウォーターにあるキャンプ施設を閉鎖することを決定した。フィリーズのキャンプ施設から約5マイル(約8キロ)のところにキャンプ施設を置いているブルージェイズも、選手1名に新型コロナウイルスと見られる症状があるため、キャンプ施設を閉鎖した。

アリゾナ州では、ジャイアンツがスコッツデールのキャンプ施設に滞在していた人物1名とその家族1名に新型コロナウイルスの症状が見られたため、キャンプ施設の閉鎖を決定。レンジャーズは、感染したと見られる人物はいないものの、新型コロナウイルスの感染拡大を予防するためにサプライズのキャンプ施設を閉鎖した。

アストロズのジェームス・クリックGMは、フロリダ州ウエストパームビーチのキャンプ施設で練習していた選手1名が数日前に新型コロナウイルスの陽性反応を示していたことを公表。シーズン開始に向けての動きが進むなか、40人ロースター内の選手も含め、各球団で感染者が続出する事態となっている。フィリーズはスタッフ8名が陰性だった一方、選手20名とスタッフ12名が検査の結果待ちであることを明らかにしており、今後さらに感染者が増える可能性もある。

メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会のあいだで健康管理の規定について合意がなされるまで、各球団のキャンプ施設の閉鎖は継続される見通しだ。両者は6月中にシーズン開幕に向けたスプリング・トレーニングを開始したい意向だが、多くの球団はフロリダ州とアリゾナ州にあるキャンプ施設ではなく、本拠地球場でスプリング・トレーニングを行うことになるだろう。

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