【MLB】球団別プロスペクトTOP10:セントルイス・カージナルス

1位:ディラン・カールソン(OF)
2016年ドラフト1巡目(全体33位)指名。昨年は2Aと3Aの126試合で打率.292、26本塁打、20盗塁の好成績を残し、評価を急上昇させている。左打席での打撃力が大きく向上し、スイッチヒッターとしての完成度が上がったことが大きかった。CF守備も打球反応が良いが、長期的にはRF向きとされている。精神面にも高い評価を得ている、今年の新人王の筆頭候補。

2位:マシュー・リベラトーレ(LHP)
2018年ドラフト1巡目(全体16位)指名。昨年は16試合で防御率3.10、K/9 8.7と好投。今年1月にホゼ・マルティネスらの動くトレードでレイズから移籍してきた。平均以上からプラスのポテンシャルをみせる4球種を、安定した制球で投げ込む完成度の高い選手。高卒投手としてはかなりリスクが低く、ポテンシャルもローテーション半ばの先発投手級のものを持っている

3位:ノーラン・ゴーマン(3B)
2018年ドラフト1巡目(全体19位)指名。傑出したパワーポテンシャルを秘めたスラッガー候補として期待されている。ドラフトイヤーに63試合で打率.291、17本塁打と抜群のプロデビューを飾ると、昨年は125試合で打率.248、15本塁打とやや成績を落としたが、19歳の若さでA+まで昇格した。現時点では3B守備は平均レベルだが、平凡な運動能力とその巨体から1Bコンバートの可能性も。

3位のゴーマンはスラッガー候補として期待されている

4位:イバン・ヘレーラ(C)
2016年7月に契約金20万ドルで入団。アマチュア時代から打撃力に定評のある選手で、昨年はAとA+の87試合で打率.284、9本塁打と、年上の選手たちを相手に好成績を残した。成熟した選球眼の持ち主でもあり、高い出塁率を期待することができる。守備でもブロッキングや肩の強さなどで進歩をみせており、改善点はまだあるが、レギュラーCになれるだけの素地はある。

5位:ザック・トンプソン(LHP)
2019年ドラフト1巡目(全体19位)指名。90マイル前半のファストボールは角度をつけて投げ込まれる。大学時代はスライダーの評価が高かったが、プロ入り後は大きく曲がるカーブの方が注目を集めた。平均レベルのチェンジアップも投げる。積極的にストライクに投げ込むワークホースが将来像だが、高校時代から問題のある健康状態が懸念材料。

【MLB】球団別プロスペクトTOP10:索引

6位:ジェネシス・カブレラ(LHP)
2013年11月に契約金僅か3万4千ドルでプロ入り。プロ入り後は着実に結果を残して評価を上げており、2018年7月のトミー・ファムのトレードでレイズから移籍してきた。3Aに本格挑戦した昨年は防御率5.91と壁にぶつかったが、メジャーの舞台も経験した。最速99マイルのファストボールは威力抜群。大きく腕を回す投球フォームは再現性が低く、細かな制球力に欠けるためリリーフ向きか。

7位:アンドリュー・キズナー(C)
2016年ドラフト7巡目(全体226位)指名。大学時代に3BからCにコンバートされた折は打撃成績が低下したが、プロ入り後は復調しており、昨年は3Aの66試合で打率.276、12本塁打の好成績をマークしてメジャー昇格も果たした。優れた打撃センスを生かして積極的に打っていく打撃スタイルで、四球も三振も少ない。守備でも進歩をみせてはいるが、経験の浅さもあり穴が目立つ。

8位:エレフリス・モンテロ(3B)
2014年8月に契約金30万ドルで入団。2018年にAでリーグ1位の打率.322、長打率.529、OPS.910を記録してMVPに輝いたが、昨年は怪我の影響もあって2Aで打率.194と壁にぶつかった。平均以上のパワーポテンシャルを生かすためにも、何でもかんでも振りにいく癖を修正したい。肩の強さは3Bにフィットするが、守備範囲が狭く、まだ体格が成長する余地もあるため、1B向きか。

9位:ヨハン・オビエド(RHP)
2016年7月に契約金190万ドルで入団。昨年はA+の6試合で防御率1.60と好投し、21歳の若さながら2Aに昇格したが、以降は年上の選手を相手に防御率5.65と苦しんだ。94-98マイルで投げ込まれるパワフルなファストボールを筆頭に、4球種を扱って三振を奪うことができるが、制球面に不安定さがある。精神面も含め未熟な部分はあるが、メジャーで先発を務められるだけの潜在能力がある。

10位:ジュニアー・フェルナンデス(RHP)
2014年7月に契約金40万ドルで入団。キャリアの序盤は先発だったが、怪我をきっかけにブルペンに転向した。昨年は45試合で防御率1.52、K/9 11.1とマイナーを圧倒し、A+からメジャーまで駆け上がっている。最速100マイル、平均96.8マイルを記録するシンカーでゴロを、打者の手前で沈むチェンジアップで空振りを生み出す。制球面を磨くことができれば勝ちパターンの一角を担える。

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