夜の店 新たな営業スタイル模索 コロナ予防へ検温、消毒、換気

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店内の窓を開放できるようにして換気を徹底するスナック

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した接待を伴う飲食店への政府の休業要請が、19日に全国で解除された。いち早く営業を再開していた岡山市中心部の「夜の店」では、感染予防の指針に沿った検温や消毒、換気などを取り入れながら、新たな営業スタイルを模索している。

 指針は3密(密閉、密集、密接)になりやすい「夜の店」の運営上の対策で、業界団体が専門家などの意見を踏まえて作成。政府は営業の条件として指針の順守を求めているが、強制力はない。

 岡山市北区田町のキャバクラ店は、従業員に加えて客にも入店時に検温と両手の消毒を実施。店内ではマスクを着けたスタッフが、小まめにドアノブやテーブルをアルコールスプレーで除菌する。

 同店は、感染時の経路特定に備えて指針に盛り込まれた来店客の連絡先の把握を徹底。グラスの回し飲みも断っている。「お客には不便をかけるが、お願いするしかない」と同店。

 同所のスナックは、隙間風防止のため窓をゴムパッキンでふさいでいたが、ビルオーナーの許可を得て換気で開放できるようにした。客同士の席を離すことを目的に入店制限も設けた。

 別のスナック(同柳町)も営業中は窓を開け、カラオケ用のマイクを頻繁に消毒。入店を原則常連客のみの予約制とすることで、連絡先の把握と店内の密解消を図っているラウンジもある。

 一方で、いずれの店も指針にある接客時のマスクやフェースシールドの着用は必ずしも徹底できていないという。「接客の雰囲気が壊れ、お客が嫌がる」とラウンジのホステス(35)。スナックの男性店主(73)は「感染者を出さないことが一番だが、全ての対策をカバーするとお客さんが楽しめなくなるので悩ましい」と話す。

入店時にスタッフ(左)から検温される客