BC栃木、元阪神・西岡不在のまま開幕スタート 昨季はリーグ優勝に貢献、去就に注目

古巣ロッテの春季キャンプに練習補助員として参加していた西岡剛【写真:荒川祐史】

今季は古巣ロッテの春季キャンプに練習補助員として参加

ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスが21日、今季開幕戦となる埼玉武蔵ヒートベアーズ戦(栃木県営球場)に臨んだ。昨季栃木でプレーした元阪神・西岡剛内野手の姿はなかった。球団サイドは、まだ正式に契約を結んでいないため回答を控えた。現状で所属先は未定の状態だが、目標のNPB復帰に向けて独自の調整に進めながら状況を見極めているとみられる。

2018年限りで阪神を戦力外になった西岡は栃木に新天地を求め、昨季は初のリーグ優勝に貢献。シーズン後には2年連続で「12球団合同トライアウト」を受験し、現役続行を明言していた。今年2月には、古巣ロッテの石垣島・春季キャンプに練習補助員して参加。「僕はこれまでいろんな経験をしてきました。これからも経験を重ねる人生を歩んでいきます」とだけ語り、取材陣の注目を集める中、黙々と球拾いなど裏方に徹した。

今月9日には、自身のインスタグラムに打撃練習の様子を動画でアップ。絞れた体と鋭いスイングを披露しており、調整が順調に進んでいることをうかがわせる。これまで一貫して「挑戦し続けることが、好きなだけ」と自身のモチベーションを語り、NPB球団との契約を目指す姿勢を見せている西岡。3か月遅れとなった日本球界のシーズン到来にスピードスターは不在だったが、今後の去就に注目が集まる。(小西亮 / Ryo Konishi)

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