オンラインで読書相談受け付けます メトロ書店 ネットで得られない作家らの情報も

タブレット端末を使って読書相談をする来店客(左)=長崎市尾上町、メトロ書店本店

 新型コロナウイルスの感染予防策として、長崎市尾上町のメトロ書店本店が5月から、インターネットのビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使ったオンライン読書相談システムを導入している。
 店内の読書相談カウンターに設置したタブレット端末に来店客が話し掛けると、出版文化産業振興財団(JPIC)公認読書アドバイザーの川崎綾子代表取締役常務が、携帯するタブレット端末を使って離れた場所から来店客の趣向に合った作品をアドバイスする仕組み。双方のタブレット端末にはカメラとマイクが接続されており、互いの顔を見ながら会話ができる。稼働時間は午前11時~午後6時までで、1日当たり約2~3人の利用があるという。
 同店では2014年から、読書相談カウンターで川崎常務が来店客と対面して対応していた。しかし、相談時間が数十分に及ぶこともあるため、新型コロナの感染拡大に伴い、濃厚接触による感染の不安をなくすため非接触型の同システムを導入したという。
 利用した同市上野町の主婦、原郁子さん(49)は「対面しているのと違和感なく話ができた。アドバイザーからはネットで得られない作家らの情報も聞けるので、こういう仕組みはありがたい」と話した。

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