河野防衛相、イージス計画停止を謝罪 秋田知事「撤回を」

©株式会社河北新報社

佐竹知事らに深く頭を下げる河野防衛相(左)=21日、秋田県庁

 河野太郎防衛相は21日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備候補地とされてきた陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)がある秋田県を訪れ、県庁で佐竹敬久知事らと会談した。河野氏は計画停止を「防衛省の不適切な対応もあり、2年半、地元にご迷惑を掛けた。深くおわび申し上げる」と謝罪した。佐竹知事は「速やかに計画の白紙撤回、中止を決めてほしい」と強調した。

 河野氏は迎撃ミサイルのブースターを安全に切り離せない技術的な問題が判明したと説明。「秋田は(ブースターが)海上に落下するが、ソフトに加えハードの改修も必要になった。改修には2000億円近いコストと、10年にわたる時間がかかり合理的とは言えない」と理解を求めた。

 中止の是非を議論する国家安全保障会議(NSC)に関し「停止に至った背景をNSCに報告し、なるべく早く結論を得られるようにしたい。その後、地元住民に結論を説明したい」との考えを示した。

 新屋演習場を巡っては2019年6月、「適地」とした同省の調査報告にミスが発覚。今年7月に再調査の結果が出る予定だった。

 河野氏は会議後の報道各社の取材に「秋田は再調査の上、ゼロベースで候補地を考える予定だった。(ブースターの海上落下という)約束通りのことができない以上、計画は停止せざるを得ない」と語った。

 会談には穂積志秋田市長、住民代表として新屋勝平地区振興会の佐々木政志会長らが同席した。