ヤクルト村上「素晴らしいスイング」 元巨人クロマティ氏 「でも三振は減らせ」

©株式会社熊本日日新聞社

今季から巨人のアドバイザーに就任したウォーレン・クロマティ氏(提供写真)
自身が開設した「クロマティチャンネル」のポーズを取るクロマティ氏
「クロマティチャンネル」のロゴ。同チャンネルでは、元助っ人外国人らをゲストに招き、当時の裏話などを紹介している

 プロ野球巨人で活躍したウォーレン・クロマティ氏(66)は今季から同球団のアドバイザーを務めるなど、今も日本球界と関わり続ける。昨季のセ・リーグ新人王に輝いた九州学院高出の村上宗隆(ヤクルト)の印象や、ようやく開幕した日本のプロ野球へ寄せる期待などを語ってもらった。(熊本日日新聞社運動部・後藤幸樹)

■進化する日本人選手、「大リーガーに引け取らない」

 -米大リーグと日本のプロ野球の違いをどう感じてきましたか。

 「僕が来日した頃の日本は小柄な選手も多く、基本的な戦術とチームプレーを大事にしていた。大リーグは日本と真逆でパワーとスピードがあり、アグレッシブ(攻撃的)ね。それと、ビッグマネー(大金)ももらえる。でも、日本の選手もどんどん進化していて、近年は体のサイズやパワーが大リーガーに引けを取らなくなってきたと思う」

 -イチロー元選手や二刀流の大谷翔平(エンゼルス)の活躍をどう見ていますか。

 「どちらもすごい選手だ。2人はプロ野球に入った頃からメジャーでやりたいと公言していた。若くして大リーグで活躍できたのは、普段から高い志を持って練習に取り組んだ成果だと思うよ」

■さらなる成長へ「培ったこと、やり続けて」

 -ヤクルトの村上についての印象は。

 「今年に入って練習試合前の打撃練習で何度か話したよ。将来を期待している若手の一人だ。スイングが力強くて素晴らしい。ただ、今のままでは僕を超えられない(笑)。さらに成長するには、これまで培ってきたことを今後もやり続けるのが大事。それに、プロの投手は研究してくる。毎年、課題を克服しながら階段を上ってほしい」

 「村上の場合、三振の多さが気になる。僕がアドバイザーを務める巨人の岡本和真にも『三振を減らし、四球を増やせばチャンスはおのずと広がる』と助言している」

■ユーチューブ開設「世界に目を向けるきっかけに」

 -今月から動画投稿サイトのユーチューブに「クロマティチャンネル」を開設しました。狙いを教えてください。

 「僕は現役時代に日本に来られて本当に幸せだった。だから恩返しをしたかった。日本で活躍した外国人選手とのトークを既に何本か投稿したけど、これからは他競技のアスリートも招いていくつもり。視聴者のコミュニケーションツールになってほしいし、日本人が世界に目を向けるきっかけにしてほしい」

 -新型コロナウイルスの影響で、全国の高校球児が目指す夏の甲子園大会は中止になってしまいました。

 「コロナウイルスは世界中で猛威を振るい、スポーツやビジネス、人々の人生さえも変えてしまった。球児のことを思うと心が痛い。自分が言えるのは、野球が好きだったら諦めないでほしいということ。プロになれば甲子園でプレーできる機会もある。歩みを止めてほしくない」

 -19日に約3カ月遅れでプロ野球が開幕しました。ファンに一言。

 「セ・リーグはクライマックスシリーズがなくなり、例年以上にエキサイティングな試合が続くだろう。試合数も減り、序盤の15~20試合でスタートダッシュできるかが鍵だ。今年は熊本で開催予定だった4月の公式戦も中止になった。熊本のファンのためにも、巨人の選手たちは好プレーを見せてくれるはずだ」

※「クロマティチャンネル」はこちら

https://www.youtube.com/channel/UCkoZucbwjZ1EnMus3DbZzIg