「部活の中では絶えず誰かがいじめに遭っていた」再調査委 宝塚・中2自殺

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宝塚市の中川智子市長に調査内容を答申する市いじめ問題再調査委員会の春日井敏之委員長(右)=22日午前、宝塚市末広町(撮影・村上貴浩)

 2016年12月、兵庫県宝塚市立中学2年の女子生徒=当時(14)=が自殺した問題で、市が設置した再調査委員会は22日、計25件のいじめがあったとする報告書を公表した。会見の一問一答は次の通り。

 -いじめと認定された25件には第三者委が認定した4件も含まれるか

 「含まれる。私たちは事実に即して認定した上で、いじめを点ではなく構造的に捉えた。そこが違う」

 -(当該生徒の自殺の)1年前に起きた部員へのいじめに関して。(学校から市教委へ報告があったが)市教委が軽く見ていたのか

 「(報告書には)そう書いた。市教委がこのときに重大事態だと判断し、第三者委を立ち上げて調査に入るべきだった。いじめを受けた側もいじめた側も指導や支援を受けることなく卒業したことが非常に残念」

 -その部員のいじめに当該生徒は関わっていたか

 「関わっていた。当該生徒だけでなく部活の中では絶えず誰かがいじめに遭っていて、2年になりターゲットが当該生徒になった」

 「当該生徒が練習を欠席したのを機に『練習に来てないのに試合に出られるなんて』と攻撃が始まった」

 「自分がいついじめられるか分からないから、子どもはいじめている側に入る。異議を申し立てないという構造ができていた」

 -学校の指導に問題点は

 「いじめがどこで行われたかという事実認定すらできていないこともあった。つらい子が責められる場面が何度もあった」

 -第三者委の調査の進め方や結果、報告への評価は

 「聞き取りは丁寧で、調査結果は再調査委の事実認定にも有益だった。他方で遺族に寄り添うという姿勢が欠けていた。遺族の知りたいという純粋な気持ちに応えることを怠った」

 -当初答申は4月に出すと言っていたが

 「新型コロナの影響もある。遺族との調整は対面でなければならなかったことなどから遅れた」