球磨川水系の災害対応を協議 球磨川流域12市町村など

ウェブ会議方式で開かれた球磨川水系水防災意識社会再構築会議=八代市

 球磨川流域12市町村や国土交通省、県などでつくる球磨川水系水防災意識社会再構築会議が15日、八代市の国交省八代河川国道事務所をメイン会場にウェブ会議方式で開かれ、災害時の対応などについて意見を交換した。

 同事務所が本年度、洪水対策として人吉市~湯前町の河道内掘削や樹木伐採、八代市萩原地区の堤防補強など5事業を継続、八代市大門[おおかど]地区の河道掘削など2事業を新たに実施することを報告した。昨年度、簡易型監視カメラ23基を設置したことも伝えた。

 市町村側からは「掘削や樹木伐採は効果が出ている」「市町村管理の河道掘削も必要だが財源が乏しく、補助事業としてほしい」などの意見が出た。

 今後も、地区ごとの事前防災行動計画(タイムライン)作成や、洪水ハザードマップの電子化などに取り組むことを申し合わせた。(木村彰宏)

熊本日日新聞 2020年6月17日掲載

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