優しい光、夜の金山が優秀賞

都市景観大賞のまちづくり活動・教育部門

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町中心部をライトアップする取り組みが優秀賞に輝いた。現在は住民にも活動が広がっている=2019年4月、金山町・大堰公園

 2020年度の都市景観大賞「景観まちづくり活動・教育部門」で、金山町の夜間景観づくりが大賞に次ぐ優秀賞に輝いた。町中心部をランプシェードの優しい光で包む事業が評価された。町の担当者は「大変うれしい。今後の活動に弾みがつく」と喜んでいる。

 金山町は以前から景観保護に積極的に取り組んでおり、1984(昭和59)年に「街並み景観づくり100年運動」を提唱、86(同61)年には「街並み景観条例」を制定するなどし、美しい街並みを守ってきた。ただ夜間は照明が少ないなどの理由から、景観の良さを内外にアピールするには至っていなかった。

 そこで2012年、試験的に大堰公園をライトアップして以降、翌13年からは公民館などにもライトアップの対象を拡大。町中心部に明かりをともす夜間景観づくりが毎年、一定期間行われるようになり、今では住民も照明を手作りして住宅を照らしている。活動は東京都市大建築学科の小林茂雄教授ゼミとの協働で、これまで町内70カ所に200個の照明を点灯させるなど、活動が学生と住民の交流機会にもなっている。

 審査員からは「住民と学生との協働関係が成立している。手作りのランプシェードは街灯と違って人の気配を感じさせる」と評価された。佐藤英司町長は「景観施策は行政主導で展開してきたが、この活動に町民も参加して幅が広がった。受賞を契機に、100年運動をさらに継続していきたい」と話している。

 都市景観大賞はまちづくり関係の財団法人や全国協議会などで構成する「都市景観の日」実行委員会が、より良い景観形成の普及啓発を目指し主催している。20年度は景観まちづくり活動・教育部門と都市空間部門の両部門に計16件の応募があった。