「空飛ぶウミガメ」3か月ぶり飛行 国際線再開に備え、ANAが試運転

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世界最大の旅客機エアバスA380が久しぶりに滑走路を飛び立った=22日、成田空港

 新型コロナウイルスの感染拡大で国際線の大幅な減便が続く中、全日空は22日、運航再開に備え、世界最大の旅客機「エアバスA380型機」の試運転を成田空港で行った。普段は成田-ホノルル間で多くの搭乗客を運ぶ同機だが、3月末から運航停止を余儀なくされ、点検整備のため久しぶりに滑走路を飛び立った。

 全日空は国内の航空会社として唯一、座席数520席を誇るA380を2機保有している。全長約72メートル、全幅約80メートル、全高約24メートルの2階建ての機体は、米ハワイで神聖な生き物とされるウミガメがデザインされ「FLYING HONU」(空飛ぶウミガメ)と称されている。

 しかし、新型コロナの影響で3月25日に成田に到着後から足止めされ、運航再開の見通しは立っていないのが現状だ。飛行しないまま90日を過ぎると追加整備が必要となるため、この日はパイロットら関係者が搭乗し約30分間のフライトで機体の状況などを確認した。着陸後は地上での整備作業も行われエンジンやタイヤなどを入念にチェックした。

 国際線の再開は依然として先行き不透明な状況が続いている。航空各社は航空機をローテーションで飛ばし、駐機中には点検整備を徹底して再開に備えている。全日空の担当者は「運航再開後はすぐに稼働できるよう、いつでも飛べる状態で航空機を維持している」と話した。同社は今年度内に3機目のA380導入を予定しているが、コロナにより時期は未定という。

国際線の運航再開に備え着陸後も巨大な機体の点検整備が続いた