諫早市中総体・陸上 宮崎(長崎日大)V2 共通女子100障害 共通男子三段跳び 木下(北諫早)59年ぶり大会新

【共通女子100メートル障害決勝】V2のゴールへ快走する宮崎(長崎日大)=トランスコスモススタジアム長崎

 諫早市中学総合体育大会の陸上は21日、同市のトランスコスモススタジアム長崎で行われ、女子の共通100メートル障害は昨年の全国中学大会で3位入賞した宮崎叶和(長崎日大)が14秒51でV2を飾った。
 宮崎は3年100メートルも12秒66で制し、学年別の100メートルで3年連続優勝。共通400メートルリレーも長崎日大Aのアンカーを務めて51秒20でトップゴールした。同じくリレーメンバーの松田晏奈は共通走り幅跳びで5メートル38の大会新Vを飾るなど、2年100メートル、400メートルリレーと合わせて4冠を獲得した。
 共通男子の三段跳びは木下喜楽(北諫早)が59年ぶりの大会記録更新となる13メートル16で制した。メイン種目は走り高跳びで、こちらも自己ベストの1メートル81で優勝。三段跳び初挑戦で好記録を出した3年生は「うまく跳べてうれしかった。三段跳びも楽しいけれど、自分としては、走り高跳びでもっと上を狙いたい」と笑顔を見せた。
 総合は西諫早が3年連続で男女優勝。男子は4連覇を達成した。

◎秋の日本一へ照準 宮崎
 長崎県女子短距離界のホープ、宮崎(長崎日大)が今季初戦から躍動した。脚のけが明けで本調子ではなかったが、メイン種目の100メートル障害は向かい風1.4メートルの中、14秒51で快勝。佐伯監督は「状態が悪くても、中止になった全国中学大会(全中)参加標準記録(14秒80)を切る走りができる。やっぱり強い」とたたえた。
 昨季は充実のシーズンを過ごした。夏の全中は中学2年歴代1位となる13秒75で銅メダルを獲得。秋のジュニアオリンピックも100メートルで全国3位に入り、12秒19の県中学記録を樹立した。今年に入っても2月の日本室内選手権U16の60メートル障害で大会新V。中学ラストイヤーでさらなる飛躍を誓っていたが、3月からコロナ禍に見舞われた。
 そんな状況でも「ここで終わりじゃない」と奮起。けがも乗り越えながら、今季のスタートを切った。照準を合わせているのは、秋に開催予定の全国大会。将来が楽しみな14歳は「優勝を目指して、また自己ベストが出せるように状態を上げていく」と気を引き締めていた。

【共通男子三段跳び決勝】59年ぶりの大会新となる13メートル16で優勝した木下(北諫早)=トランスコスモススタジアム長崎

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