BSL4の危険性 コロナ拡大で訴え 「差し止め求める会」声明

 長崎大が長崎市の坂本キャンパスに建設中の感染症研究施設「バイオセーフティーレベル(BSL)4」を巡り、「BSL4施設計画の差し止めを求める会」(山田一俊代表)などは22日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、市街地に同施設を設置する危険性を訴える声明を発表した。
 声明では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で病原体の国内侵入阻止が最も重要と分かったが、特に危険な病原体を扱う同施設の設置は、ウイルスの国内侵入を許すことと同じと指摘。エボラウイルスの動物実験のような極めて危険な研究は大学ではなく、国全体、世界全体で協力し、広大かつ適切な場所でしてほしいと求めている。
 また、大学側の住民らへの説明で、取り扱う病原体は空気感染しないなどとした内容に誤りがあると主張している。声明は今後、チラシとして市民に配布する予定。

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