ジブリ新作「アーヤと魔女」のメインビジュアルが公開

NHK総合で今冬放送が予定されている、宮崎駿氏が企画し、宮崎吾朗氏が監督を務めるスタジオジブリ初となる全編3DCG制作の長編アニメ「アーヤと魔女」(開始日未定)のメインビジュアルが公開された。

同作は、スタジオジブリによる大ヒットアニメーション映画「ハウルの動く城」の原作者でイギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズが描く児童向け小説「アーヤと魔女」をアニメ化。自分が魔女の娘とは知らずに育った少女・アーヤが、ある日奇妙な家に引き取られ、そこで意地悪な魔女と暮らすことになったことから始まる物語だ。今回公開されたメインビジュアルでは、スタンドマイクを手に、凛々しい表情をしたアーヤと、その後ろで楽器を演奏する3人の姿が描かれている。

前作「山賊の娘ローニャ」で、2016年の第4回国際エミー賞・キッズアワード(アニメーション部門)を受賞した宮崎吾朗監督が手掛ける本作は、6月3日にカンヌ国際映画祭が発表した「オフィシャルセレクション2020」56作品の1作として(アニメーション映画は4作が選ばれ、そのうちの1作)選出。それを受けて宮崎吾朗監督からコメントが到着した。

「今、僕たちの国では、大人ばかりが多くて、子どもの数が少ないです。 その少ない数でたくさんの大人を相手にしなければいけないから、今の子どもたちは大変だろうな。そんなことを考えている時に僕はアーヤに出会いました。そして、『そうか、そうすりゃ良いのか!』と思ったのでした」と、創作のきっかけを話し、「アーヤが面倒くさい大人たちを相手にどうするか? それはどうか『アーヤと魔女』をご覧になってください。憎たらしいけど、かわいい僕らのアーヤが、子どもたちを勇気づけ、大人たちを元気づけてくれることを、心から願っています」とメッセージを寄せている。

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