副音声生配信「亀梨とリモート観戦」を通して見えた「真面目さ」と「プロ意識」

6月19日、待望のプロ野球がいよいよ開幕した。コロナ禍により、プロ野球史上初の無観客試合となったが、日テレ系野球中継「DRAMATIC BASEBALL2020」では、2011年以来ベースボールスペシャルサポーターを務める亀梨和也が、野球場に行けなくても野球観戦を野球ファンと一緒に楽しむ「亀梨とリモート観戦」を提案した。

 「亀梨とリモート観戦」は、亀梨と、巨人ファンのゲスト、対戦チームファンのゲスト、野球レジェンドの4人による副音声の様子をネットで生配信。19日から21日の3日間は、スマートフォンアプリで選手への応援メッセージを投稿し、東京ドームのオーロラビジョンに表示されたり、Twitterでは副音声の出演者への質問やトークテーマを募集し、亀梨らが軽妙なトークを繰り広げた。

 一人で何役もこなす八面六臂の活躍

今までは副音声ではほとんど顔を出す機会はなかったが、CMタイム以外は常時顔出しのため「3時間ずっと亀梨くんの顔をみられて幸せ過ぎる」「笑顔で楽しそう。ずっと見ていられる」など、喜ぶファンの声が上がった。

 しかし「カッコいい」「可愛い」だけではなかった。亀梨は、野球中継を実況しながら、ゲストに話を振り、野球レジェンドに解説を仰ぎ、Twitterの質問に答えながら、ときにサカメーター(巨人坂本選手のヒットの数を示すボード)を手動でセットしたり、バットを振るなど、八面六臂の大活躍。机上にはタブレットと各球団の担当からもらったデータベースの分厚いファイルがあった。

 番組の告知を書いたカンペをよんでいるときに真っ二つに割れるハプニングがあったことを笑いながら明かしたが、出演者や視聴者に気づかれることなく落ち着いて完璧に告知をこなした。「亀梨くん、超絶仕事できる男」「生放送で、やることがたくさんなのに、気配りも礼儀も細やかだね」「ダンドリ完璧で余裕すら感じる」と、感心する声が多かった。

お酒を飲みながらの野球観戦は選手に申し訳ない?

 野球選手を取材するなかで、選手の練習量や気持ちの持ち方、仕事に向かう姿勢にものすごく影響を受けるという亀梨。ファンに対する向き合い方やチームとして仕事をすることなどは、共通する部分だという。

また「家で野球観戦をするときは、何を飲みますか」というTwitterの質問に対し、オフの日には自分で作ったおつまみを食べながらビールを飲むこともあるが、「(野球選手と)がっつり仕事をさせてもらうようになってからは、知っている方々が仕事をしている時に(お酒を)飲むのは若干罪悪感がある」と返答。

 また、生放送の最中はやることが多く、細かい所を見逃していることもあると、家に帰ってからCS放送「日テレジータス」の再放送で試合を見直して勉強していたと話し「亀梨くん、真面目」と賞賛する声が上がった。

 「最もきつかった自主トレをしていた選手は誰か」という質問に対しては、以前巨人、中日ドラゴンズ自主トレに取材を兼ねて3日間連続で参加した経験を話した。3日目に雨が降りしきる中、走り込みやスクワット、サーキットなどを行ったとき、足が上がらず棒のようになり、大変きつくて、忘れられない3日間だったと振り返ると、ゲストの神無月は「亀梨くんもすごい」と感心した。

 Jr.時代に陣内智則からもらったジーンズを大事に

芸人とも付き合いが多い亀梨。20日のゲストの陣内智則とは、2005年に日テレ系で放送されていた音楽バラエティ番組「ミンナのテレビ」で共演して以来の付き合い。当時、陣内が知り合いに頼んでオリジナルで作ってもらったジーンズを亀梨にプレゼントしたそう。15年も前のジャニーズJr.時代のプレゼントを今も持っていると聞いて、陣内は驚きながらもうれしそうだった。

 また、「生まれ変わったらどの選手になりたい?」と聞かれた亀梨は、「イチローさん、松井さんに憧れてきて……」としばらく考えて「選べない。どっちもやりたい」と少年のようなキラキラした笑顔で、アイドル・亀梨くんの顔が垣間見られた。

 新しい野球の楽しみ方を提案する副音声花配信「亀梨とリモート観戦」をスムーズに進行し、笑顔でよく笑い、楽しみながら盛り上げた亀梨。ベースボールスペシャルサポーターとしてはもちろん、真面目で礼儀正しく、人との付き合いを大事にする人間性も伝わり、後味もさわやかな番組だった。

<ライター/佐藤 ジェニー>

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