再エネ100%の電気販売 北酸 民間取引所を活用

©株式会社北日本新聞社

 エネルギー商社の北酸(富山市本町、山口昌広社長)は、「実質再生可能エネルギー100%」の電気の販売を始めた。電力の自由な選択や売買ができる民間電力取引所「デジタルグリッドプラットフォーム」を活用する。同社が電気の小売りを行うのは初めてで、再エネの利用拡大や低炭素社会の実現に貢献する。

 電気の販売で活用するのは、東京大発のベンチャーで立山科学工業(同市大泉)や北酸などが出資するデジタルグリッド(東京)のプラットフォーム。国内初の民間電力取引所で、デジタル技術「ブロックチェーン」を用いて全自動で需給管理を行う。

 再エネの電気を識別することが可能で、環境に配慮した自然エネルギーを使いたい需要側と、供給する発電側をマッチングすることができる。

 取引の実績に基づき、非化石エネルギーの発電源が分かる「トラッキング付き非化石証書」が発行される。証書は、全電力を再エネで調達する国際イニシアチブ「RE100」を目指す企業など再エネの利用率を高めたい社にニーズがある。

 北酸はガス事業を主としているが、環境エネルギー事業の一環として2016年4月から自由化された電力の小売りも行い、扱うエネルギーの多様化を図る。今月から、県内を中心に全国の企業や個人を対象に販売している。