総合がんセンター新設 富山大付属病院

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「総合がんセンター」を設置した富山大付属病院=富山市杉谷

■若い世代のケア強化 

 富山大付属病院(富山市杉谷、林篤志院長)は23日、先進的な治療を提供し県内のがん治療を充実させる「総合がんセンター」を設置したことを明らかにした。県内初となる若年がん患者らを対象にしたセンターを新設。県内唯一の特定機能病院として、診断から治療、その後のケアや研究までを包括的に取り組む。

 総合がんセンターの設置は今月1日付。新設する「小児・AYA・妊孕性(にんようせい)センター」では、治療による将来の妊娠・出産機能の低下など、若い世代のがん患者が抱える悩みを解決することに力を入れる。

 ほかにも「がん免疫治療センター」や「ロボット手術センター」などを新設する。これまでに行ってきた個別のがん診療に加え、各科を横断し、病院の総力を挙げてがん治療に取り組む体制を目指す。

 富山大付属病院では、今年2月に「乳がん先端治療・乳房再建センター」を開設した。乳がんになる前の予防切除や、再生医療技術を用いた乳房再建など、外科や形成外科、遺伝子診療、放射線、がんゲノムなどの各部門がチームで先端治療を実施している。

 今後は「総合がんセンター」が中心となって、臨床と研究を進める。センター長を務める臨床腫瘍部の林龍二教授らが25日に会見を開く。

 厚生労働省は、全国で質の高いがん医療を受けられるよう、専門的ながん治療を提供する拠点病院を指定している。

 県内では富山大付属のほか、県立中央、厚生連高岡、高岡市民、砺波総合、黒部市民の各病院が対象になっている。