新幹線長崎ルート 国交相九州視察で佐賀知事と面会できない見通し

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備方式を巡り、赤羽一嘉国土交通相は23日の閣議後の会見で、同日から25日までの日程で九州各県を視察する際、山口祥義佐賀県知事との面会は実現しない見通しを明らかにし「残念だ」と語った。
 赤羽国交相は、想定される五つすべての整備方式に対応する環境影響評価(アセスメント)の実施など、同県との「幅広い協議」の進展に向け、山口知事との面会に意欲を示していた。24日に同県内で整備が進む嬉野温泉駅(仮称)や武雄温泉駅を視察後、嬉野市で観光関連業者と意見交換会を開く際、山口知事も招待したが「所用があって出席できない」と返答があったという。
 視察は福岡、大分、佐賀各県を巡った後、25日に三菱重工業長崎造船所や長崎港松が枝岸壁、JR長崎駅を訪れる。本県の観光関連業者と意見交換会も予定している。

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