新幹線長崎ルート 早期に4者協議を JR九州

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備方式を巡る国土交通省と佐賀県の協議について、JR九州の青柳俊彦社長は23日、昨年8月に与党検討委員会が求めた国交省、佐賀、長崎両県、JR九州の4者協議に早期に入りたいとの意向を示した。
 株主総会後に記者団に答えた。国交省と佐賀県は5日に協議入り。16日に国交省が、想定される五つすべての整備方式に対応する環境影響評価(アセスメント)の実施を提案したが、佐賀県は同意できないとして拒否した。
 また、前田勇人副社長は株主総会での株主の質問に対し、2022年度の暫定開業時に武雄温泉駅で新幹線と特急を乗り換える方式について、「長期化すると利便性で非常に問題があり、時間短縮効果を最大化するためにはフル規格が望ましい」との見解を改めて示した。

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