夜間中学設置検討 今夏めどにニーズ調査へ 県協議会が初会合

 長崎県内在住の外国人や不登校の経験者らを対象とした夜間中学の設置を検討する「県中学校夜間学級協議会」の初会合が23日、県庁であり、今夏をめどに対象者の数を含めてニーズ調査をすることを決めた。
 協議は非公開。委員は県や県教委、各市町教委の代表、県立大などのメンバーで構成。委員長に県立大の本田道明特任教授を選出した。
 県教委高校教育課によると、夜間中学に通う対象として、県内在住の外国人や不登校などで十分な教育を受けられなかった子どものほか、戦後の混乱期に義務教育を受けられなかった高齢者らを想定している。
 今夏をめどに、設置を希望する者がどの程度いるのかなど、関係機関を通じてニーズ調査をして実態を把握する。その結果を踏まえ、設置するかどうかの議論に入る方針。今後、設置主体を県や各市町にするのかなど、運営の在り方についても検討する。

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