2015年下半期の直木賞を受賞した大和市在住の青山文平さんの著作を紹介するコーナーが、同市深見西1丁目の市立図書館に登場した。受賞作の時代小説「つまをめとらば」(文芸春秋)から、デビュー作まで10作品が並ぶ。
受賞作は、江戸中期の武家や町人らを題材に人生の断面を描いた短編集。受賞後、貸し出しの予約待ちが50人余り続き、同図書館は追加購入を検討している。
このほか、11年に松本清張賞を受賞した「白樫の樹の下で」、15年に大藪春彦賞を受賞した「鬼はもとより」、1992年に影山雄作名義で中央公論新人賞を受賞した「俺たちの水晶宮」などを紹介している。
同図書館は「この機会に青山さんの作品を広く知ってほしい」と話す。県内ゆかりの直木賞受賞は、2005年に「対岸の彼女」で受賞した角田光代さん以来。
午前9時〜午後8時(土・日曜、祝日は同6時まで)。月曜は休館。