世界ラリークロス:2020年開催スケジュールを再変更。フィンランド追加で全8大会11戦を開催へ

 WorldRX世界ラリークロス選手権は6月24日、最新の2020年シーズン開催スケジュールを発表し、2014年以来にフィンランドでシリーズ戦を開催することを明かした。またシーズン序盤3大会はすべてダブルヘッダーでの開催となる。

 2020年の世界ラリークロスは新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で開催スケジュール見直しを余儀なくされている。5月7日に全8大会9戦の暫定スケジュールが発表されていたが、その後第2戦に組み込まれていたフランス大会が中止されたため、7大会8戦となる予定だった。

 24日に発表された新しい開催スケジュールでは8月22~23日のスウェーデン戦と、9月19~20日のラトビア戦の間に、フィンランド戦が追加され、この3大会すべてを2レース制として開催する計画となっている。

 第4大会にあたるベネルクス(ベルギー)戦からは通常どおり1レース制フォーマットとなる見込み。当初は10月末のアブダビ戦もダブルヘッダーでの開催が予告されていたが、こちらも1レース制となるようだ。

 いずれの大会も新型コロナウイルス感染防止策を講じた上で開催され、観客を受け入れるかどうかは、各大会主催者が開催日前にアナウンスするという。ただし、新たに組み込まれたフィンランド戦については、すでに無観客での開催が決定している。

 フィンランドで世界ラリークロスのシリーズ戦が行われるのは2014年以来のこと。開催地は当時と同じくフィンランドの首都ヘルシンキから130kmほど離れたコウボラだ。

 シリーズをプロモートするIMGのポール・ベラミーは「フィンランドでのシリーズ戦開催は構想段階から契約締結までほんの数週間で進んだ」と明かした。

「地元オーガナイザーとシリーズを戦うチーム、IMGとFIAが従来の枠にとらわれず、より柔軟な考え方をした結果、実現させることができた」

 フィンランド戦のオーガナイザーを務めるSETプロモーションでイベント・マネージャーを務めるサミ・プーマライネンは「強力なパートナーたちの存在も影響して、世界ラリークロス選手権を開催できることなった。この契約をうれしく思っている」とコメントしている。

 これにより、2020年の世界ラリークロスは全8大会11戦で争われる見込みとなった。この最新スケジュールはFIAの承認を受け次第、正式版となる。

2014年に行われた世界ラリークロス選手権フィンランド戦の表彰台

■世界ラリークロス選手権2020年開催スケジュール(6月24日時点)

Rd. Day Country Circuit

1&2 8月22~23日 スウェーデン ヘリェス

3&4 8月29~30日 フィンランド コウボラ

5&6 9月19~20日 ラトビア リガ

7 10月3~4日 ベネルクス(ベルギー) スパ・フランコルシャン

8 10月10~11日 ポルトガル モンタレーグレ

9 10月17~18日 バルセロナ-カタルーニャ(スペイン) カタルーニャ・サーキット

10 10月30~31日 アブダビ ヤス・マリーナ・サーキット

11 12月12~13日 ドイツ ニュルブルクリンク

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